お店によってはお子様メニューを提供しているところもあるでしょう。多くの場合、中華麺のメニューは大人用や子供用で区別して考えた事はないと思います。しかし、大人が思う以上に子供は中華麺メニューが大好きです。そこで今回は、理由を含めて中華麺で子供に人気のレシピを紹介していきましょう。
子供が好きな味と苦手な味
大人と子供では、味覚の仕組みに差が大きい事がわかります。味覚を感じる舌には、味蕾(みらい)という部分があり、それによって味を感じる事ができます。その数が多いほど味覚は敏感であり強く感じてしまいます。
驚くべき事として30代~40代頃になると、その機能が減っていく事もあって、大人の方が「敏感さ」を失っています。
よく言われるのが、大人になると苦手な食べ物を克服できると言われているのですが、それは逆の発想であり、苦手な味を感じなくなっている事の方が正しい見解といえるでしょう。
子供の方は大人の3倍以上も、苦味や辛みを感じる事ができてしまうためです。
幼児期から麺類を与えている
離乳食終わりやその後の食べ物として、麺類やスパゲティーを与えるのは、その食べやすさにあります。子供の歯やアゴは成長過程にあるので、ある程度の時期までは硬いものは避けています。その理由もあって、親が幼児期から麺類を与えるようになっています。
甘い味覚は体の発達と関係する?
甘味や塩味とうま味は体が必要とする要素と感じるのですが、酸味は腐敗した感じであり、苦味や辛みに至っては毒のように捉えられてしまう味覚の機能にあります。
1.甘味や塩味とうま味は、生きる為の栄養素が含まれるエネルギーやミネラルやタンパク質を体が欲しているのです。
2.苦味や酸味に対しては毒に反応する防衛機能と言えます。
3.食べた事のない味や食べなれない味は、経験によって好きになる場合が多いので、大人になるほど好きな範囲が増えます。
子供に人気のレシピ
子供の体の仕組みが食事と関係がある理由で、子供が苦手とする素材があります。それらを
避けながらメニューを開発すると、大人向けの料理店や専門店であっても子供向けのメニューが提供できるでしょう。
以下は定番ですが、食べやすさや苦手な食材を避けたメニューです。それらを開発する事で、未来のお得意様のすそ野を広げる効果が期待できます。
【1.あんかけの中華麺】
中華麺は揚げるよりも焼いたまま、蒸したままで出す方が食べやすくなります。食材も苦味のある材料は避けて、食べやすいサイズにカットします。あんかけソースは甘口ダレの方が喜びます。苦手な香味野菜などは、大人向けに別の小皿で提供する事で、区別しなくて済みます。
【2.ソース焼きそば】
子供だけでなく大人も喜ぶほど「B級グルメ」専門店があるように、人気が高いメニューです。ソース焼きそばの魅力として、香ばしいソースとオリジナルな味でそれぞれの専門店で特徴を出しています。
子供向けの場合には、シンプルな甘口ソースや味のしみ込んだ麺に注目です。チャツネと呼ばれるフルーツソースを加えたりすると違った甘味を感じる事ができます。
まとめ
たった2つのメニューのご紹介ですが、その基本を理解する事で、新しいメニューのヒントを理解する事になるでしょう。子供の苦手な食材は、仕上げの形を別皿で提供する事で、大人と子供関係なく提供できます。味付けだけでなく提供するスタイルにもひと工夫が必要になります。
菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。