常温で溶けてもガスになるだけで濡れないなど、非常に特徴的なドライアイス。冷凍食品などの輸送や買い物で保冷したまま運びたい時に大活躍します。今回はドライアイスの解説と注意点を書いていきます。
ドライアイスとは
二酸化炭素(炭酸ガス)を個体化したもので、製油所やアンモニアの製造過程の副産物として発生する気体の二酸化炭素を個体化して作ります。マイナス78.5度と大変温度が低い物質です。
ドライアイスの特徴
〇低温の物質で、マイナス78.5度です。
〇ドライアイスの温度より高い室温においておくと気化します。これを昇華と呼びます。
〇昇華したガスは空気と比べ1.5倍ほどの重さがあり、空気中に流れると下に溜まります。
〇ドライアイスを水やお湯に入れると昇華して白煙が出ます。これは気体の色ではなく水が冷やされて霧状になったものです。
〇昇華したガスはドライアイスの体積の750倍ほどに膨らみます。この為、ペットボトルや瓶などの封や蓋をしたものに入れておくと爆発する危険があり大変危険です。
保冷に大活躍のドライアイス
ドライアイスは温度が大変低く、常温で溶けても液体にならず気化します。氷などと違い溶けても床が濡れないため、冷凍食品やアイスクリーム、肉類、鮮魚(冷凍)などの保冷に使われます。気化すると二酸化炭素(炭酸ガス)が出るため、生鮮食品や鮮魚の長時間保冷には向いていません。
もともと冷凍されているものを保冷する能力に優れています。形はブロック型(四角い)、スライス型(平な板)、ペレット型があります。ブロック型は溶けにくく長時間使用できます。スライス型、ペレット型はブロック型に比べて短時間になってしまいますが、急速に冷やす事が可能です。
ドライアイスを使う時の注意点
ドライアイスを使った食品の保冷は必ず商品よりも上に置きます。昇華して流れ出すガスで空間全体を冷やし、商品を冷やします。注意する事はドライアイスを商品に直接つけないことです。直接上に乗せると商品が凍ったりして品質が劣化するので注意してください。
間にダンボールなどを挟み直接冷やさないようにしましょう。あと非常に冷たいため直接触るのは大変危険です。低温やけどを起こすので直接触らないようにしましょう。買い物などで使用する場合、保冷バッグが適切です。バッグに仕切りがあればよいのですが、なければ紙袋やビニールに入れて直接商品につけないようにします。
1キログラムのドライアイスでも室温にそのまま置いておくと2~3時間で溶けてしまいます。保冷バッグやクーラーボックスに入れると4~5時間保ちます。ドライアイスを持ち運ぶ時は保冷バッグやクーラーボックス、無い時には新聞紙で何重にもくるむと長時間保ちます。昼間、車で持ち運ぶ場合、エアコンを消した車内は高温になるため置きっぱなしにすると溶けるのが早まります。
まとめ
冷凍食品やアイスクリームなどは一度溶けると品質が落ちてしまいます。美味しい状態で持ち運びするためにクーラーボックスや保冷バッグをうまく使ってドライアイスを活用しましょう。
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