こんなにちがう!中華麺の生麺と乾麺

ラーメン屋さんや中華料理屋さんで提供している中華麺には、大きく分けて生麺と乾麺の二つの種類があります。今回はこの、同じ様でちがう二つの中華麺について、それぞれの特徴を交えながら解説して行きます。

生麺と乾麺の使い分け

ラーメン屋さんや中華料理屋さんでは、生麺、乾麺どちらも出しているお店が多いと思いますが、一般家庭で利用するのは、やはり長期保存が可能な乾麺が多い様です。生麺と乾麺には、栄養価には大きなちがいはありませんが、食感、茹で時間、保存性にそれぞれちがいがあります。順番に見て行きましょう。

食感がちがう

一般的に、乾麺よりも生麺の方が、味、香り、食感が良いとされています。乾麺では生麺の様なコシはなかなか出せない為、ラーメン屋や中華料理店の多くは生麺を使っている様です。

茹で時間がちがう

麺の茹で時間は、太さによっても、異なりますが、生麺だと約1分~4分、それに対して乾麺だと2分~5分と、ほんの少しですが生麺の方が短くなっています。また、乾麺は水分をよく吸う為、茹で上がってから伸びるまでの時間が早いので注意が必要です。

保存性がちがう

生麺の消費期限は冷蔵状態でも数日~約1ヵ月と短いのが特徴で、消費期限内でも徐々に水分が抜けて行きます。それに比べて乾麺の場合は、製造工程で乾燥させてある為、半年から3年程持つ物もあります。

しかし、その賞味期限はあくまで未開封の状態での話です。乾麺は製造過程で添加物を使わない物が多い為、開封後は早めに使い切ってしまう必要があります。生麺は冷蔵でしか保存できませんが、乾麺の場合は常温での保存が可能です。

半生麺という麺もある

最近では、生麺と乾麺の特徴を併せ持った半生麺という種類の麺も登場しています。これは、生麺よりも保存性が良く、茹で時間は乾麺よりも短いという優れものです。まだまだ商品数は少ないのですが、一度試す価値はありそうですね。

生麺は高級?乾麺は廉価版?

一般的に、生麺を使った料理の方が、価格が高い傾向がある事は否めませんが、生麺が高級品で、乾麺が廉価版なのかというとそうではありません。

乾麺はその製造工程において、水分を飛ばして乾燥させる事で原料の小麦粉同士が凝縮します。凝縮されると麺の密度は上昇する為、これにより麺にコシが生まれるのです。また、表面のきめが細やかになる為、のど越しが滑らかになるという事も言えます。”するめ”等の干物の様に、乾燥という工程を踏む事で麺が熟成し、旨味成分が増加します。

対して生麺は、製造工程で水分を残している為、独特のもっちりとした食感がたまりません。この様に、中華麺は生麺と乾麺、どちらにも魅力がある麺なのです。

まとめ

今回は中華麺の生麺と乾麺、二つのちがいとそれぞれの特徴をお伝えしました。どちらにも代えがたい魅力がある事が分かって頂けたと思います。

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