日本ではラーメンの麺としても長く親しまれてきた「中華麺」。「原材料に小麦粉が使われていることくらいは知っているけど、うどんやパスタとの違いがよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。実際に中華麺と他種類の麺に使われている小麦粉や製造過程には違いがあります。今回そんな中華麺に使われている小麦粉についてまとめてみたのでご一読ください。
【中華麺とは?&中華麺の使い道】
まず絶対外せないのがラーメンに使われている麺という点です。ラーメンは別名「中華そば」ともいわれているので「ラーメン、中華そばに使われている麺」のことを基本的に「中華麺」と呼んでいるとまず認識しておきましょう。
しかしそのほか、焼きそば、担々麺、ちゃんぽん、冷やし中華、つけ麺、油そばなど「中華麺」は幅広い料理にも使われています。
【中華麺に使われる小麦粉とは・・・】
中華麺に使われている小麦粉の種類は強力粉と中力粉の中間のグルテン(タンパク質)を含む「準強力粉」となっています。
パンやパスタに使われる「強力粉」とうどんなどに使われる「中力粉」、またケーキやクッキーなどに使われる「薄力粉」と、料理によって違う種類の小麦粉を使っていると認識しておきましょう。
また例外的に薄力粉と強力粉を混ぜて作る中華麺も存在しているようです。この場合の小麦粉の比率は薄力粉1に対して強力粉3の割合が良いとされています。つまり400gの中華麺を作る場合、薄力粉100gに対して強力粉300gといった風になります。
【小麦粉の種類を決めるグルテンとは・・・】
小麦粉には6~15%ほどのタンパク質が含まれていてその中の約85%がグリアジンとグルテニンと言われる成分になります。
小麦粉に水を加えこねることでこの2つの成分が合わさり、「グルテン」という麺にコシを生み出すタンパク質の一種が誕生します。
ちなみに中華麺に使われる小麦粉のグルテンの量は全体の10.5%から12.5%と言われています。うどんに使われている中力粉のグルテン含有量が7.5~10.5%なのでうどんより中華麺のほうが一般的にコシは強いと言えます。
【まとめ】
いかがでしたか?中華麺のみならず小麦粉に含まれるタンパク質、「グルテン」の含有量で使われる麺の種類が決まってくることがお分かりいただけたと思います。ラーメンに使われる中華麺やパスタに使われている麺は少しのグルテン含有量の違いで麺の味、コシなどが変わってくるのでしっかりとした製造過程で作られている麺を利用することが大切になってきます。
新しく新規でお店を開く方、より質の良い麺の利用を考えている業者さんは是非一度カンノの麺をお試し下さい。