セモリナ粉って聞いたことがありますか? 生パスタに使われている小麦粉の仲間です。今回はセモリナ粉について詳しくみていきましょう。
■セモリナ粉って何?
セモリナ粉とはデュラム小麦から作られた小麦粉のことを指します。正式名称は「デュラムセモリナ粉」と言います。ケーキやうどんに使われている小麦粉とは別の品種で、パスタとして茹でたときに弾力があり形が崩れにくいという特徴があります。また、セモリナとは、小麦の胚乳の粗い粒のことであり、強力粉や薄力粉と比べても大きい粉のことです。
■それぞれの小麦粉ごとの特徴
◎硬質小麦(強力粉)
強力粉は、たんぱく質が多く弾力を持っているのが特徴で、「硬質小麦」から作られています。また、パンに使われることが多いですが、デュラムセモリナ粉の方がたんぱく質は多いため、強力粉の方がパン生地となるための粘りに向いています。パンを作る時には、強力粉にデュラムセモリナ粉を混ぜる形で生地を作る事が多いです。
◎中間質小麦(中力粉)
中力粉は、たんぱく質の含有量や弾力は強力粉と薄力粉の中間で、「中間質小麦」から作られています。また、うどんに使われることが多いです。国産の普通小麦はこの種類の中間質小麦になり、輸入小麦の場合、オーストラリア産の小麦が多く使われています。
◎軟質小麦(薄力粉)
薄力粉は、たんぱく質が少なく柔らかめで、「軟質小麦」から作られます。薄力粉は、ケーキや天ぷらに使われることが多いです。アメリカ産の小麦が多く使われる点も薄力粉の特徴です。
◎デュラム小麦(デュラムセモリナ粉)
デュラムセモリナ粉は、特に柔軟で弾力のあるたんぱく質が多く含まれています。「デュラム小麦」から作られ、パスタによく使われます。また見た目に着目すると一般的な小麦粉は白い色をしていますが、デュラムセモリナ粉は黄色(琥珀色)です。セモリナ100%のパスタが黄色いのはそういった理由があるのです。
■日本でどれくらい使われているのか?
日本の各メーカーもデュラムセモリナ粉を使っているところがほとんどです。マカロニ類の原料について、デュラム小麦以外はマカロニ類には当てはまらないとしている改定案を農林水産省が公表しています。日本で20年ほど前までは、デュラムセモリナ粉と強力粉をブレンドして作られていたのですが、今ではデュラムセモリナ粉100%がほとんどです。
■まとめ
同じ小麦粉なのにうどんは白くてパスタは黄色いのは何故だろう?と疑問に思っていたあなた、記事を読んで理解していただけましたでしょうか。株式会社カンノは、美味しいパスタを提供いたします。