冷凍技術の発達により冷凍食品は温めるだけで調理ができ、料理が苦手な人でも簡単に美味しく食べることができるようになりました。最新の急速冷凍技術は、本来の食材の美味しさをほとんど落とすことなく新鮮な味を保つことができます。今回は、自然解凍ができる冷凍食品について調べて行きましょう。
解凍方法
冷凍食品を解凍するには、冷蔵庫解凍、流水解凍、氷水解凍、電子レンジ解凍、自然解凍などの緩慢解凍と急速解凍の方法に大別されます。
そのまま解凍で食べられる食品について
冷凍食品を弁当に入れ、そのまま食べることができる食品が売り出されていますが、それらの食品は、通常と異なった商品設計になっています。
従来の冷凍食品は、食べる時に加熱調理や再加熱の前提で作られています。揚げ物などは、後から火を通すことを前提に、商品を作る段階で多少加熱を控えめにしてあり、衣などは生のままなどです。
自然解凍ができる冷凍食品は、解凍だけで食べられる状態の商品設計が施されており、急速冷凍食品の加工及び取扱いに関する国際的実施規範の調理がされています。解凍方法の違いによって、口に入れるまでの工程が異なるため、パッケージに記載されている調理方法で利用されるのが良いでしょう。
自然解凍で食べられる食品
最近は自然解凍食品が人気で、レンジなどで解凍しなくても、そのままお弁当に入れられる手軽さからよく使われています。
商品パッケージの裏面を見て国産か、輸入品か、原産国や原料原産地などを確認する事ができますが、同じ裏面の表示欄に加熱調理の必要性も書かれています。「解凍してそのままお召し上がり下さい」や「加熱してお召し上がり下さい」の記載があり、商品の特徴がわかるようになっています。
自然解凍でそのまま食べることができる理由と安全性
35℃の環境で9時間の保存に耐えられる規格基準の条件を設定し、日本冷凍食品協会の要領試験と審査をおこなって生産されています。食品パッケージに自然解凍可と記載されているものは、安全な環境で製造されているので安心して食べられます。お弁当文化である日本には、ありがたい発明ですね。
自然解凍可能な冷凍食品は、20℃の室温で約2時間から3時間で食べられる状態になっています。
衛生管理と食中毒予防
そのまま喫食できる食品は、製造時に徹底した衛生管理の下で生産されていますが、一度解凍された食品を家庭で調理して、冷凍保存して自然解凍で使用すると、解凍後は傷みやすくなっているため食中毒の予防を常に意識した注意が必要になります。
冷凍保存で食品内の菌の活動を止めることはできますが、常温に戻すと再び活動を始めますので、自分で調理し冷凍保存した食品は、解凍後加熱して食べる事が望ましいです。
まとめ
最近は冷凍食品をそのままお弁当に入れて、自然解凍で食べられる食品が多く売り出されています。それらの商品は、朝の忙しい時間には時短になりとても便利です。冷凍食品は手軽に利用ができて便利な食品ですが、安全で美味しく食べるために、きちんとした管理のもと加工製造されている食品です。
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