冷凍食品の正しい冷凍保存方法を知っていますか?自分なりの知識でなんとなくやっていませんか?冷凍食品は正しい保存方法で美味しく食べることができます。今回は冷凍食品の保存方法について調べていきましょう。
冷凍食品とは
長期保存を目的に冷凍状態で製造・流通・販売されている食品を言い、マイナス18℃以下であれば製造後1年程度保存できます。冷凍食品は次の条件を満たしています。
○前処理されている
前処理がされて新鮮な原料をきれいに洗浄したもの、魚であれば頭・内臓・骨・ひれなどの食べられない部分が取り除かれ、三枚おろしや切身にして、油で揚げるだけで魚フライができるように切身にパン粉などをつけた処理が施されている。
○急速凍結されている
食品の組織が壊れて品質が変わらないように、急速凍結されている。
○適切に包装されている
汚れや形くずれを防ぐための包装がされ、取り扱い方や調理方法などの情報表示がされている。
○品温(食品の温度)が-18℃以下で保管されている
生産・貯蔵・輸送・配送・販売の各段階を通じ、一貫して-18℃以下に保つよう管理されていること。
冷凍食品の分類
冷凍食品は次ように分類されます。
無加熱摂取食品
○生食用食品(魚介類の刺身やむき身など下ごしらえ済みの商品)
○調理加熱済食品(茹でダコや茹でガニ、フローズンケーキなど)
加熱後摂取食品
○半調理食品(コロッケやフライなど)
○調理済食品(シュウマイやウナギのかば焼きなど)
商品には野菜・果物のほか、フライ・うどん・ピラフ・ピザの調理済み料理などがあります。
冷凍食品の保存方法
次のような冷凍保存方法があります。
肉の冷凍保存
牛豚鶏肉は冷凍保存できますが、ひき肉の場合は酸化しやすいので向きません。
○そのままで
ラップで包み保存袋に入れ、冷凍前に塩を振って保存することで、食感が上がります。
○下味を付けて
味を付けて冷凍すると、肉の表面が調味液でコーティングされて乾燥を防ぐことができ、調理時間の短縮にもなります。
魚介の冷凍保存
柔らかい魚の身は凍らせると味や食感が落ちやすいので、冷凍方法を使い分けて美味しさを保つ様にします。
○水に浸す(一尾魚、貝類、殻付きのえびなど)
真水に浸して保存すると食材が空気に触れずに酸化を防ぐことができます。
○塩を振る(切り身魚)
塩を振って冷凍すると身が締まり、うま味の流出を抑える事が出来ます。
○そのまま保存(たこ、いか)
食べやすい大きさに切って冷凍します。
野菜の冷凍保存
野菜の味や食感を生かすには、下茹でや下味を付ける。
○そのままで
トマト、ピーマン、キャベツ、きのこ、玉ねぎ、しょうがなどは使いやすくカットします。
○下茹でする
ほうれん草やブロッコリーなどは、生のままでは食感が悪くなりますので塩ゆでし、里芋、かぼちゃ、大根も、下茹ですると食感が保たれます。
○下味付けをする
きゅうりやにんじんは、そのままで保存すると食感が悪くなりますので塩もみや下味を付けて冷凍します。
果物の冷凍保存
凍った果物を解凍すると水分が抜け、生のような食感には戻りませんので、凍らせたままで食べると良いです。
お勧めの解凍方法
食材の解凍はいろんな方法がありますが、電子レンジではムラができますので、避けた方が良い。次の方法をお勧めします。
○肉や魚の氷水解凍
氷水に、保存袋に入れたまま解凍すると、うま味の流出を抑えることが出来ます。
○野菜の加熱解凍
野菜を凍ったまま高めの温度で加熱すると良いです。
まとめ
冷凍食品は冷凍保存したらどれくらい持つのか?家庭の冷蔵庫で保存した場合は、1ヵ月を目安に食べた方良い事や、冷蔵庫の扉を頻繁に開け閉めすると温度変化で食材が傷みやすくなるなど、美味しく食べるための冷解凍や保存方法を実践してみてはいかがでしょうか。
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