中華麺の細麺の特徴と調理について

中華麺の太さは麺を大きく分けると6種類に分類されており、それぞれの調理方法や、スープなどの組み合わせる相性によってベストな選択をしているのです。今回は、特に細麺について掘り下げて特徴などから選ぶ調理の相性を紹介します。

中華麺の細麺の大きさについて

中華麺は、太麺や細麺の2種類と思われがちですが、大まかには6種類に分類されて、麺を裁断する切刃によって1~30までの番手で麺の太さが決まってきます。つまり、実際に、ラーメンに使用されるのは10番手以上から30番手までの切刃で、太さの調整が可能なのです。麺の太さはおよそ次のような値になります。

「太さによる6種類の分類」
①極太麺(10~14番手)の大きさ=3.0mm~2.14mm
②太麺(16~18番手)の大きさ=1.88mm~1.67mm
③中太麺(20番手)の大きさ=1.5mm
④中細麺(22番手)の大きさ=1.36mm
⑤細麺(22~26番手)の大きさ=1.36mm~1.15mm
⑥極細麺(28~30番手)の大きさ=1.07mm~1.0mm

※中太麺と中細麺の定義は普通麺と表示する場合もあります。製麺所やお店によっても表示方法はことなります。

30mmの麺から切刃番手で割った麺の太さで大きさが、決まります。細麺の分類には、1.36mm~1.15mmの大きさで分けています。専門店では、この番手によって独自の注文を行う事も可能です。

細麺のスープの相性

一般的には、あっさりとしたスープには、細麺が合うと言われていますが、博多ラーメンや熊本ラーメンなどにもよく使用されています。細麺の特徴は、熱が通り安くのど越しを味わうのに適しています。食べやすくすすりやすいので、スープと一緒に麺の食感を味わう事が出来ます。多くの人が細麺は食べやすいと感じており、硬めの麺の方が歯ごたえを味わえます。

博多ラーメンはなぜ細麺

あっさりしたスープが合う細麺ですが、醤油ラーメンや塩ラーメンなどに使用されています。博多ラーメンのようにコッテリしたスープに使用された理由とはなんでしょう。

もともとは、長浜ラーメンから細麺がひろまりました。その理由は、魚河岸などで働く人たちに待たずにすぐに食べられるようにと、細麺を中心のラーメン文化となったのです。ところが、細麺にする事で、麺が伸びやすくなるのです。これを解消する為に、量を少なめにして、替え玉を使う事で、マイナス面を補ったのです。

博多ラーメンで、最初から麺の量を多くしたり、大盛りにしたりする事で麺が伸び切ってしまうのを、防ぐ為に、博多ラーメンでも、細麺で少なめの量が定番となり、替え玉文化がひろまったのです。

その他の調理の味わい方

1.そうめんの代わりにつけ麺で
濃いスープだけが、つけ麺ではありません。あっさりとしたスープに細麺をつけて、のど越しを楽しむ味わい方もあります。和風だしをそのまま生かして、日本蕎麦のように食べて見るのも粋な感じがします。

2.サラダ風に仕上げる
さっと茹でた細麺に、野菜サラダに絡めると、あっさりとして食べやすくなります。

3.ミネストローネスープに
野菜の切り身たっぷりのスープに細麺を組み合わせて、野菜の美味しい出汁の風味を感じながら細麺の食感も楽しめます。

まとめ

中華麺の細麺の食感や茹で上がりの速さを生かして、いろんな料理にトライしてみては、いかがでしょうか。日本人だからこそ、中華麺の調理方法を、豊富な料理とベストな相性を作り上げる事が得意なのです。こだわりも大事ですが、挑戦する事で、独自性を打ち出す事が出来て、新しいメニューが誕生するのです。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
http://www.kannoseimen.com/