大人気、生パスタとハムの組み合わせ

生パスタは、乾燥させない状態のパスタとなりますが、特徴としては、弾力感ともちもちとした歯ごたえがあり、パスタ好きにはたまらないものです。パスタのメニューの中には、ハムを使った料理が意外に多い事に驚きです。これは、生パスタとハムの組み合わせが、人気のある証です。今回はハムを使った生パスタに焦点を当てて見ました。

ハムの歴史

農耕も牧畜がなかった古い時代では、狩猟が唯一の食料を確保する手段でした。獲物がとれない場合の非常事態に備えて、肉の長期保存ができる自然による凍結や、塩漬けによる保存方法が行われたのです。中世には、十字軍の遠征により各地に香辛料やハーブが行き渡る事で、肉の保存技術が向上してヨーロッパにおけるハム作りが発展したのです。

日本では、仏教の教えにより、食肉の文化がありませんでしたが、江戸の末期にオランダ人により長崎に伝わり、明治天皇へと献上されるほどの高級品で、昭和30年頃から一般家庭にも広まるようになりました。

日本でのハムの歴史は浅いですが、パスタが日本人に浸透したように、パスタと相性の良い組み合わせのハムは、日本でも人気の食材になっています。

ハムの成分

ハムの中には、ビタミンB1が多く含まれています。野菜との組み合わせで、その力を発揮させる事ができるので、ハムと相性の良い野菜も、パスタ料理に使われる事が多いです。ニンニクや玉ねぎに含まれるアリシンが、ビタミンB1を活性化させます。ペペロンチーノにピッタリですね。

カボチャやサツマイモのように糖質の多い成分と同時にとる事で、脳の働きが活発になり、ビタミンB2に含まれる抗酸化作用を高める働きがあります。脂肪分を気にする場合にも野菜と一緒に料理に使う事が良いのです。

生パスタとロースハムのメニュー色々

ハムにも種類があり、背中の部分の肉を加工すると、ロースハムになります。もも肉の場合は、ボンレスハムで、肩肉の場合は、ショルダーハムです。

〇ナポリタン風スパゲティ
日本生まれのパスタメニューです。トマトケチャップとロースハムやピーマンなどが、必ずと言うほど入っています。横浜のホテルニューグランドが最初だと言われていますが、広まったのは、喫茶店が全盛期の軽食メニューとしての人気からでした。年配の方には人気がありますが、コンビニでも販売されるようになり若い人にも浸透しています。

〇キノコとロースハムのクリームパスタ
生パスタとクリームの絡み具合が、お互いの味を引き立ててくれて、キノコの食感とロースハムの味わいがマッチしています。やや幅広のフェットチーネが、ソースと絡みやすいです。

〇和風冷製パスタ
ロースハムの他に、キュウリや水菜など、あっさりした食材と組み合わせて、醤油ベースで味付けをします。冷やしても美味しく食べる事ができて生パスタのもちもち感が味わえます。

〇ロースハムと生パスタのペペロンチーノ
ハムの相性と特徴を活かした料理と言えば、ペペロンチーノです。ハムとニンニクの相性は栄養学的に見ても最高です。シンプルな調理法ほど、生パスタや素材を、活かす事ができるのです。

生パスタと生ハムのメニュー色々

最近では、ロースハムの代わりに生ハムのパスタメニューが増えてきています。ロースハムとは違い、食感や塩味も異なった味わいを楽しむ事ができます。

〇生ハムとトマトのペペロンチーノ
今までのペペロンチーノとは雰囲気も食感も異なります。生ハムを活かす為の組み合わせになっており、生ハムの塩味とトマトの甘味や酸味がお互いを引き立てています。その上に生パスタのペペロンチーノが加わるのですから美味しいはずです。

〇生ハムのカルボナーラ
卵黄とチーズ、生クリームで、ベーコンの代わりに仕上げに生ハムを乗せて黒コショウをまぶせば、美味しいカルボナーラが味わえます。オリーブオイルでニンニクや玉ねぎを炒めて、弱火にして卵黄とチーズと生クリームを入れてパスタを絡めて仕上げに生ハムを乗せて出来上がりです。

〇生ハムとアボカドのトマトソースパスタ
「森のバター」と言われているアボカドは、濃厚なトマトソースにも負けない味わいがあり、生ハムの塩味と合っています。生ハムは少しだけ火を通すと味わいが異なるので、両方試してみて下さい。

まとめ

生パスタとハムの組み合わせメニューは、意外と多く出回っています。生パスタの味わいや食感とも相性が良いので、広く使われているのです。生パスタとの組み合わせは、まだまだ可能性が残されています。ハムの相性の良い野菜と組み合わせて新しいメニューができると信じます。

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