冷凍食品の栄養価は低くない!?冷凍野菜のビタミンなどについて

冷凍食品の一般的なイメージとしては「栄養価が低く、品質にも問題がある」という見方がいまだに根強いと感じますが、冷凍食品財団とカリフォルニア大学の研究によると果物や野菜の栄養価は冷凍の場合と常温の場合でそれほど差がないという結果も出ているようです。

今回冷凍食品の栄養価、ビタミンなどの関係性についてまとめてみたいと思います。

【中には冷凍することで栄養素がアップするものもある】

先程の冷凍食品財団とカリフォルニア大学の研究によると、ニンジン、コーン、ブロッコリー、グリーンピース、イチゴなどのベリー類に含まれている8つの栄養素を「収穫直後」「冷蔵庫に保管中」「冷凍庫に保管中」の3つのパターンに分けて分析した結果、冷凍保管中のコーン、グリーンピース、ベリー類のビタンミンCの割合が常温時や冷蔵時に比べ高くなっていました。

また亜鉛、カルシウム、食物繊維などの栄養素も常温や冷蔵時と比較して少なくなっているというデータは得られなかったそうです。

この研究からも分かるように冷凍した野菜などの食品が必ずしも栄養価を落とさないことが分かると思います。

【冷凍することで栄養価があがる食品】

冷凍すると栄養価があがる4つの食品について紹介していきたいと思います。

①キノコ
キノコは冷凍による細胞の破壊によってうまみ成分や栄養がジワジワと出てくるので、生のキノコより一度冷凍して調理したほうがうまみや栄養価が高くなると言われています。

②ベリー類
美肌作りに欠かせない栄養成分のアントシアニンはベリー類に多く含まれていて、冷凍することで生の状態より増加すると言われています。またブルーベリーに含まれるビタミンCとポリフェノールも冷凍することによる増加が確認されています。

③ニンジン
ニンジンに含まれるルテインは生の状態より約3倍、βカロティンは約2倍、またビタミンCとポリフェノールも増加すると言われています。

④ブロッコリー
生の状態で保存するとブロッコリーに含まれるビタミンCは1週間で約半分に減ってしまうと言われています。一方、さっと過熱して冷凍保存した場合約9割以上が残ると言われています。

【まとめ】

いかがでしたか?冷凍食品は「栄養価が低い」というイメージが少しは払拭できたのではないでしょうか。便利で私たちの食生活を支えてくれる冷凍食品は調理などの仕方にもよりますが栄養価も味も落とさずに利用することがお分かりいただけたと思います。是非参考にしてください。