FSSCの審査の流れと品質管理の向上

FSSCの審査の流れを見る事で、FSSCの認証取得が品質管理の向上に向けてどのように関わっていくのか、紹介していきましょう。

認証取得のメリット

世界的な認証機関である「GFSI(Global Food Safety Initiative)」は、食料供給網の安全性を確保する為の機関であり、食品安全管理システムに関する世界で通用する認証機関なのです。

FSSC22000の審査によって、認証の取得をする事は、世界の食品関連会社が取引する為の資格であり、必要な条件のひとつなのです。この認証を取得する事で、国内外へ食品の安全をアピールでき、ひいては取り扱う食品の品質管理の向上にもつながるのです。

FSSCの審査の流れ

第三者である審査登録(認証)機関は、FSSCの認証を行う為には、中立で公正な立場から審査する事が必要です。審査登録制度は民間の審査による任意的な制度ですが、登録や公表する取り組みは、マネジメントシステムに取り組んでいる事の証となり企業が内外へアピールする事が出来るのです。

審査や登録の手順(会社の運用側)

①システム構築と運用につて
「Plan=計画」
・認証取得の為の情報収集を行います。
・経営側の認証取得の決定を行います。
・事務局による推進体制を整えます。
・認証取得の日程計画を作成します。
・適用範囲の決定を行います。
・方針と目標の設定を行います。
・手順による規模の作成を行います。
・チームを編成してチームの教育を行います。
「Do=実行」
・マネジメントシステムの運用を始めて行きます。
・手順や規定に従って活動を行います。
「Check=点検」
・活動の記録を分析して評価をします。
・内部監査と是正に対する処置を行います。
「Act=処置」
・マネジメントレビュー(評価)の実施を行います。
・マネジメントシステムの見直しをします。

②認証取得の為の実施
登録書や付属書に従って運用します。登録証の発行を受けます。
1年間を通じて運用して行きます。

③システムの運用と認証維持
1年毎のシステムの運用に対して、定期審査を受けて継続していきます。2年後に定期審査を受けて運用にあたります。3年目には「更新審査」を受けて継続する運びになります。

審査側の流れ

1-「審査の見積もり作成依頼書」
・審査する側は、事前相談や見積書の作成を行います。

2-「契約の実施」
・審査登録申込書によって、現地の訪問を行って、受理した事を会社に連絡します。
・審査登録契約書によって担当する審査員との日程調整を行います。

3-ファーストステージの審査
・担当審査員によって、審査計画書を提出します。
・マネジメントシステムの構築の状況と確認をして、セカンドステージの為の情報収集を行います。
・最終日に、審査報告書により審査結果の報告を行います。
・担当審査員が、セカンドステージの審査が整っていると判断した場合に、審査計画書を提出します。

4-セカンドステージの審査
・ファーストステージとセカンドステージの間隔は、最短で1カ月、最長で6カ月です。セカンドステージまでには、「内部審査」と「マネジメントレビュー」を終了しなければなりません。
・適用範囲のすべてを対象に、マネジメントシステムの実施状況を評価して、規格の適合性において審査を行います。
・最終日に、審査報告書により審査結果の報告を行います。
・不適合企画が発見された場合には、期限までに、是正処置の計画書を提出させます。

5-登録証の発行
・セカンドステージ審査から約1カ月後に、審査判定会により登録の可否を判定します。
登録証の発行を行い、3年間の有効期限とします。

6-第1回定期審査
・登録証の発行から約1年後に、定期審査の日程をその1カ月前に案内します。

7-第2回定期審査
・事前に担当の審査員より審査報告書を提出します。
・2回のうちの1回の定期審査は、非通知による審査を受けます。
・定期審査及び更新審査では、マネジメントシステムが規格要求事項に適合しているかを確認します。

8-更新審査
審査結果の報告から審査判定会により、更新の許可が出た場合には、新たに3年間の有効期限の登録証の発行となっています。

まとめ

FSSCの審査は、食品の安全を守る仕組みとして品質管理を徹底して行う事なのです。自社だけの管理では、甘くなりがちな慣習も第3者機関の認証を受ける事で、よりよい製品の提供を消費者に届ける事が出来るのです。

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