食品製造事業者だからこそ知っておきたい~FSSC規格~

食は我々人類が生きていく上で欠かせない存在です。欠かせない存在だからこそ、消費者が安心して食事を取れるように事業者は努めなければなりません。FSSC規格は安全性を確認するためにあり、認証を受けている食品は安全性が高いとされています。

FSSC規格とは

FSSCとはFood Safety System Certificationの省略であり、オランダのFSSC22000財団が作り上げた認証です。FSSC規格の狙いは、安全な食品を消費者に提供する食品管理システムの確立となります。GFSI(国際食品イニシアチブ)にも承認されています。

GFSIに承認されると安全管理の仕組みが確立しているとされ、世界的に食品の安全管理ができる会社だとアピールする事ができます。日本では「食品安全システム認証」と呼ばれ、国内では認証の需要が高まっています。認証取得のメリットとデメリットを解説します。

メリット

FSSC認証最大のメリットとして、食品安全に世界基準で取り組める事が挙げられます。そのため取引先からの信頼も上がり、自社製品の流通量を増やす事ができます。食品安全システムを確立する事でクレームの減少や品質向上にも繋がります。

取引先によっては前提条件として、FSSC認証が必要となる場合もあります。認証を取得する事で取引先の拡大も可能となり、業績向上にも繋がります。消費者や世間にも自社製品の安全性をアピールする事も可能となります。

デメリット

最大のデメリットとして挙げられるのは、承認維持のために毎年審査を受ける必要があることです。そのための維持・取得コストが発生します。またFSSC認証は非常に多くのルールがあり、それら全てを満たす必要があるのもデメリットとして挙げられます。

6つのカテゴリー

FSSC認証を受ける事ができる事業者は、食品に携わる製造業が対象となります。大きく分けて6つのカテゴリーがあり、食品そのもの以外にも包装資材や添加物なども対象になります。6つのカテゴリーを簡単に解説します。

●水産加工物・加工食品・乳製品などの腐敗しやすい動物性食品
●果物・野菜ジュースなどの腐敗しやすい植物性食品
●惣菜・ピザ・サンドイッチなどの腐敗しやすい植物性と動物性の混合食品
●砂糖・塩・缶詰などの常温保存品
●添加物・ビタミンなどの化学製品
●食品に間接的または直接触れる包装資材

HACCPとの違い

食品安全管理としてHACCPがありますが、FSSC規格とは要求されるものが違います。国内で完全義務化が施行されているHACCPは、食品製造全体の確立と記録・管理をメインとした取り組みです。組織によって基準が違うのもHACCPの特徴です。

これに対してFSSC規格は定められている項目が明確になっており、組織によって基準は変わりません。FSSC規格は審査基準が世界共通なので、世界基準として利用する事が可能です。HACCPは地域や規模によって基準が変わるので世界基準では利用不可となります。

まとめ

毎年更新が必要などのデメリットもありますが、承認されると消費者が安心して購入できるなどメリットも多数あります。FSSC規格は世界基準の審査が行われるので、世界的に安全管理のアピールができます。食品製造事業者はFSSC規格を理解する事が大切となります。

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。

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