FSSC22000における追加要求事項とは

近年はHACCPの義務化が国内でも実施され、食品安全が重視されるようになっています。より確実な食品安全のマネジメントとして、「FSSC22000」が注目されています。FSSC22000の概要をはじめ、FSSC22000における追加要求事項について解説します。

FSSC22000とは

食品安全の国際的な規格の1つであり、GFSIと呼ばれる国際的な食品安全に関わる機関に認められた認証です。GFSIのお墨付きを頂いた事で世界中から注目されており、認証を取得すると食品の安全性を主張する事ができます。また顧客から食品に対する信頼を得る事ができます。

FSSC22000の追加要求事項

追加要求事項はFSSC22000のベースとなるISO22000を補強する役割があります。追加要求事項には大まかに2種類あり、「共通」と「カテゴリー別」の追加要求事項が存在します。共通の要求事項はFSSC22000全体に共通するものであるのに対して、カテゴリー別の要求事項は特定の分野のための要求事項になります。

共通の追加要求事項

「共通」の追加要求事項は5つあります。それぞれの項目と簡単な概要を紹介します。

1.製品のラベリング
→ラベルの貼り付けを確実に行う事が求められています。ラベルを貼り付けない場合は、ウェブサイト等へ情報を掲載するよう求められます。

2.食品防御
→別名フードディフェンスといいます。部外者の立ち入り・毒物混入等の脅威を洗い出し、改善するよう求められています。

3.食品偽装の軽減
→産地の偽装・水増し・表示違い等の潜在的な脆弱性を特定し、軽減方法を決定・実施する事が求められています。

4.ロゴ使用
→ロゴに関する細かいルールを守るように求められています。

5.保管および倉庫管理
→特定在庫の回転システムの確立・実施・維持が求められています。

カテゴリ別の追加要求事項

「カテゴリ別」の追加要求事項は10の項目があります。それぞれの項目と対象カテゴリを紹介します。

1.購買材料およびサービスの管理
→全てに共通する追加要求事項となります。

2.アレルゲンの管理
→対象カテゴリはC、E、FI、G、I、K。食品製造業が中核となっており、食品包装やケータリング等も対象となる。

3.環境モニタリング
→対象カテゴリはC、I、K。食品包装や食品製造等が対象となる。

4.製品の処方
→対象カテゴリはD。動物の飼料製造が対象となる。

5.配達および転送
→対象カテゴリはFI。卸売や小売が対象となる。

6.交差汚染を防止するハザード管理および対策
→対象カテゴリはC、I。食品包装と食品製造が対象となる。

7.PRP検証
→対象カテゴリはC、D、G、I、K。食品製造業を中心として、化学製品・ケータリング・ペットフードや輸送が対象となる。

8.製品開発
→対象カテゴリはC、D、E、F、I、K。食品製造を中心に、流通やケータリングも対象となる。

9.健康状態
→対象カテゴリはD。動物の飼料製造が対象となる。

10.マルチサイト認証を有する組織の要求事項
→対象カテゴリはA、E、FI、G。水産・畜産・ケータリング等が対象となる。

まとめ

FSSC22000は国際的にも注目されている認証であり、国内外問わず認証を求める事業者は多くいます。細かい追加要求事項を満たす事で食品に対する安全を確保するだけでなく、危害要因の分析・排除も可能となります。認証に対する正しい認知と理解が大切となります。

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