FSSC22000で必要になる内部監査のために考えておくべきことは?

昨今では、ノロウィルスやO-157などにより起きる食中毒、そして異物混入問題、さらに表示の改ざんや偽装といったコンプライアンス上の問題など、食品における様々な問題が発生しています。
このような動きの中、現在、食品安全マネジメントシステム規格である「FSSC22000」が注目されていると言えますが、このFSSC22000は「ISO22000」に「前提条件プログラム(PRP)の要求事項が統合されてできた規格です。

FSSC22000認証取得を検討する企業は増えている

大手食品小売業などが中心となり設立された「国際食品安全イニシアティブ(GFSI)」が認証スキームとして認めている規格なので、食品製造業や食品容器包装などの製造業を中心として認証取得に取り組む企業が増えています。
なお、既にISO22000 の認証を取得している食品メーカーなどの場合、追加の要求事項に対して確認を行えばFSSC22000規格を満たすことができるので検討してみましょう。

FSSC22000認証取得を検討するなら不可欠なこととは?

ISO22000によって実施が要求されている「食品安全マネジメントシステム(FSMS)」の内部監査はFSSC22000認証取得を考える企業にとって必要なことです。
そのためにも内部監査員を早期育成していくことを検討していきましょう。
FSSC22000認証取得した後でも、内部監査では適合性を確認するだけでなく、課題検出など企業が改善を検討する際にとても重要な役割を果たすと言えます。

FSSC22000内部監査員を育成するために

内部監査員を早期育成するためにどうすれば良いのだろうと考える企業もあるかもしれませんが、例えば日本規格協会などを始めとして、様々な企業などでFSSC22000内部監査員養成のためのコースや研修が実施されています。
ISO22000規格についてまず学び、FSSC22000要求事項であるフードディフェンスや食品偽装防止などについて、事例などを確認しながら学んでいきます。

研修ではどのようなことを学ぶ?

研修では食品安全マネジメントシステム規格を取得・運用するために必要な規格要求事項容が分かりやすく説明されるため、難解な規格要求事項やISO22000の仕組みもしっかり社内構築できるようになるはずです。

研修を受けることによるメリットと必要性

また、内部監査スキルを講義と実践により身に着けることができるので、豊富な監査演習などで内部監査員を確実に育成できると言えるでしょう。
内部監査に必要な知識と技能取得しておくことは認証取得を検討する企業にとってとても重要なことです。
ISO22000やFSSC22000の認証取得と合わせて考えていく必要があるでしょう。