HACCP導入 ~今後の食品安全基準の可能性~

食品の安全性は清潔な環境を保つことが大事ですが、HACCPはそんな安全性を徹底した管理方式です。EUやアメリカでは、すべての食品業者にHACCPが義務化されており、世界的にHACCPは注目されています。厚生労働省は食品衛生法に関して、2018年日本国内すべての食品に、HACCPに沿った衛生管理に取り組む内容を制度に盛り込みました。2020東京オリンピックまでに、完全義務化を実現させる方針です。今回は具体的にHACCPについて、解説していきたいと思います。

■HACCPシステムとは?

HACCPには認証と審査機関が存在し、厚生労働省が承認する総合衛生管理製造過程承認制度(マル総)・地方自治体・業界団体・民間の大手小売業者などが行っています。
今まで、生産者の感や経験で管理していた食べ物の生産を、原材料から完成までの工程を監視・記録する手法です。

人体に危害を起こす物質・発生原因・発生率・被害の規模を、データ化することにより問題発生の初期段階から、対策を講じることができるようになり、食品の安全性を高く保つことができます。

食品の品質チェックを徹底して行うことにより、食品衛生上の危害が発生する可能性が低くなり、HACCPが導入されていない場合に、起こりやすい問題が発生した時の大量破棄も未然に防ぐことができます。

■これからの時代、HACCPは輸出にも影響する

現在日本は食品輸入に頼っていますが、いざ食品を輸出しようとしたとき、HACCPを取り入れている国だと制限がかかってしまう可能性があります。日本の食品安全はHACCP導入国に比べるとまだ劣っている状況のため、需要が増している日本の食文化を広めるためにも必須なファクターといえるでしょう。

■HACCP構築ポイント

HACCPに大切なのは、データ管理の決まりを決めることです。様式・作成・承認・改定・廃棄の仕組みを、綿密に決めることが重要です。

今まで取引していた企業との連携も大切になってきます。検査合格証明書などの書類を発行していない場合、サプライヤー情報の取得に時間がかかってしまうこともあるので、予定は前倒しで準備していきましょう。
そして、一番大切なのは決められたルールに従い、順序立てて製造していくことです。起きた問題などはその都度更新しておき、再度の発生防止に努めましょう。

■まとめ

HACCP導入は、日本がグローバル社会で足並みをそろえていくのにとても重要なファクターだということが理解いただけたと思います。

昨今、食品の不正などの事件が頻発している中、世界的に食の安全性に対する関心が高まっています。

菅野製麺は、すべての食材・食品の安全や衛生面に取り組み、皆様のもとへ商品をお届けできるよう努めております。ホームページでは、数多くの商品を紹介しておりますのでぜひご覧ください。
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