HACCP(ハサップ)の「ハザード(危害要因)」とは何なのか?

「HACCPの言葉の意味がわからない」「HACCPのハザードの意味がわからない」という方のために、HACCPやハザードの意味とHACCP導入のガイドラインをお届けします。

HACCP(ハサップ)とは

HACCPとは、「Hazard(危害)」「Analysis(分析)」「Critical(重要)」「Control(管理)」「Point(点)」それぞれの頭文字をとったものになります。「危害分析」「重要管理点」という考え方になります。

消費者にとって、安全安心な食品を提供するための、重要な管理基準です。食品工場にて、食品の仕入れから、加工し、出荷されるまで、危険物質、有害物質の混入がないか、洗い出すことです。工程の管理・記録を徹底的に行います。

WHO(世界保健機関)・FAO(国連食糧農業機関)により発表され、国際的に、とても信用度の高い食品衛生管理法です。

ハザード(危害要因)とは

ハザードとは、混入する可能性のある人体に有害な物質のことです。危害要因は数多く存在し、大きく以下の3点に分類されます。

1.生物的危害要因(細菌、微生物、ウイルス、寄生虫など)
2.科学的危害要因(カビ、重金属、食品添加物、抗生物質、農薬、洗浄剤、消毒剤など)
3.物理的危害要因(ガラス、金属など)

これらの要因は、人体に悪影響を及ぼすので徹底した管理が必要になります。

HACCPを導入する、手順や流れとは

ガイドラインに沿って準備を行い、HACCPを実施します。

1.HACCPのチーム編成
各部門から、担当者を集め、製品について、必要な情報を聞き取ります。HACCPに関かわる専門知識を有した人がいないときは、専門家からご意見を伺ったり、本などで情報を集めたりしましょう。

2.製品説明書、作成
レシピ、仕様書などを作成します。危害要因分析に関する基礎資料です。

3.用途と対象消費者の確認
「加熱調理が必要なのか」などの製品の用途に関かわることや、対象とする消費者を確認します。

4.製造工程の一覧図、作成
仕入れから、出荷・食事提供までの工程過程を書き出していきます。

5.製造工程一覧図をもとに、現場の確認、修正
実際の、現場の人の動き、製造しているものの動きを確認し、修正点があれば、その場で書き換えます。

6.危害要因分析を実施
原料の由来や工程において、考えられる危害要因をまとめるなど、管理方法を決定します。

7.重要管理点を決定
危害要因を取り除くために、必要な工程を決定します。

8.管理基準を設定
重要管理点を管理するための基準を設定します。

9.モニタリング方法を設定
重要管理点が適した保全をされているか、常時、記録します。

10.改善措置を設定
モニタリングの結果、守られていなかった点の改善措置を設定します。

11.検証方法を設定
明確にHACCPのプランが実施されているか、必要な検証があるかを確認し、必要な個所は修正をしていきます。

12.記録とその保存方法を設定
記録は、HACCPを行ったものとして残します。万が一、問題が生じたときには、記録を調べ、原因究明を行います。

まとめ

HACCP(ハサップ)、ハザード(危害要因)についてと、実施する際の手順をガイドラインにそって、簡単にまとめていきました。お客様に、安心安全をお届けするためには、避けては通れない工程です。こうした管理を怠らないことが、お客様の信用に繋がります。

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