HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Points)は、食品衛生の国際的な基準として広く認知されています。HACCPは、食品製造プロセス中の危険を特定し、それを予防するための管理手順を策定することにより、製品品質を確保することを目的としています。そのため、HACCP基準に適合した工場設計は、製品品質を高めるために非常に重要です。今回は、HACCP基準に適合した工場設計のステップをご紹介します。
目次
1.リスクアセスメント
2.フロアプランの作成
3.衛生設計の作成
4.設備のメンテナンス計画の策定
5.教育とトレーニング
6.まとめ
1.リスクアセスメント
HACCP工場設計の最初のステップは、リスクアセスメントです。リスクアセスメントは、製造プロセスの各段階におけるリスクを特定し、そのリスクを管理するための手順を策定することです。リスクアセスメントには、製品の特性の評価、汚染源の特定、汚染源からの物理的な隔離、汚染源の除去、汚染源の管理があります。
2.フロアプランの作成
リスクアセスメントが完了したら、次にHACCP工場設計のフロアプランを作成します。フロアプランは、製造プロセスの各段階を考慮し、最適なレイアウトを決定することが目的です。フロアプランには、建物の形状、面積、高さ、出入り口、ドア、窓などの設計や部屋の分割、機器の配置、材料の取り扱いスペースの設計やプロセスフロー、材料の流れ、人の移動などを考慮したレイアウト設計があります。
3.衛生設計の作成
フロアプランが決定したら、次にHACCP工場設計の衛生設計を作成します。衛生設計は、製造プロセスの各段階において、食品の汚染を防止するための設備や手順を策定することです。衛生設計には、以下の要素が含まれます。
- 機器の選定:HACCPに適合する機器を選定し、機器の選定基準を策定することが必要です。
- 空気と水の品質管理:空気と水の品質を確保するために、HACCP基準に基づく空気清浄システムや水処理システムを導入する必要があります。
- 衛生的なフィッティングと表面処理:衛生的なフィッティングと表面処理により、表面に付着した汚染物質を取り除くことができます。
- クリーニングプログラム:HACCP基準に基づくクリーニングプログラムを策定することで、製造プロセス中に発生する汚染を予防することができます。
- ハイジーンルールの策定:従業員に対して衛生的な作業方法を指導し、衛生的な環境を維持することが必要です。
4.設備のメンテナンス計画の策定
HACCP基準に適合する設備を導入しても、適切なメンテナンスを実施しなければ、汚染のリスクは依然として存在します。従って、HACCP工場設計においては、設備のメンテナンス計画を策定し、定期的なメンテナンスを実施することが重要です。
5.教育とトレーニング
HACCP基準に適合する工場設計にするためには、従業員が基準を理解し、遵守できるようにする必要があります。教育とトレーニングを通じて、従業員にHACCP基準の理解と実践を促進し、製品品質を向上させることができます。
6.まとめ
今回は、HACCP基準に適合した工場設計のステップをご紹介しました。
HACCPの工場設計においては、リスクアセスメント、フロアプランの作成、衛生設計の作成、設備のメンテナンス計画の策定、教育とトレーニングが重要な要素です。HACCP基準に適合する工場設計を実現することで、製品品質を確保し、消費者の健康を守ることができるでしょう。
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