国際規格FSSC22000を作ったFFSCの役割

FFSCとは、The Foundation of Food Safety Certificationの略です。CIAA(EU食品・飲料産業連合)の支援を受け、開発した世界的な食品安全マネジメントシステムの認証スキーム(認証の仕組み)がFSSC22000となります。

FSSC22000誕生に至るFFSCの動き

2004年にFFSC(食品安全認証財団)は設立されました。オランダのホリンヘムにこの財団のオフィスがあります。
2008年、PAS220:2008(食品安全に関する前提条件プログラム)がBSIより発行。
それを元としてISO(国際標準化機構)が2009年、ISO/TS22002-1を発行します。
FFSCは、ISO22000とISO/TS22002-1(PSS220)や追加要求事項を統合させ、認証スキームFSSC22000を開発します。
2010年、GFSI(世界食品安全イニシアチブ)が食品安全のための認証スキームの一つとしてFSSC22000を承認し、今の仕組みが出来上がりました。

FSSC22000登録に至るまでのFFSCとの関係とは

FSSC22000は食品安全マネジメントシステムに関し、GFSIに承認された国際規格です。
そのため海外企業との取引などのグローバルな参入機会が拡大し、国内でも類似企業との差別化ができます。
認証を受けたい場合には、まずスキームオーナーのFFSCに登録する必要があります。
そして、JACO(ジェイコ・日本環境認証機構)による申請後、審査を受けます。
認証登録判定委員会に最終的に認証されれば、JACOにより登録リストに登録され、その組織の希望に応じ認定機関に登録されます。
FSSC22000として認証されると、契約書の合意に基づいて、FFSCより、登録組織の名称・登録日・有効期限などが公表されます。
認証後も、審査チーム(JACOにより作成)による半年毎または1年ごとに組織を訪問する審査が行われます。

まとめ

2000年代よりますます食品安全の規格をより良いものにする動きが、世界規模で盛んになっています。その中でも大きな役割を果たしているFFSCのことをご理解いただけたでしょうか。
FSSC22000はまだ多くのなかなか中小企業は手が回らず、大手企業から登録されている傾向があるようです。
グローバル化が進んでいる今日、これから世界基準を目指す企業はますます増えていくものと思われます。食品関係のお仕事をしている方は、FFSC22000の認証、登録を目指してみてはいかがでしょうか。