中華麺で作る冷麺は冷やし中華よりも豊富

夏の麺料理では、冷やし中華が代表的な存在ですが、最近では中華麺による冷麺の種類の豊富さにびっくりするばかりです。中華麺の冷麺と冷やし中華の違いや冷麺メニューの紹介をおこないます。

冷やし中華と冷麺の違い

有名な新聞社のコラムに掲載されていました。冷やし中華と冷麺は、はっきり言って全然違います。

冷やし中華とは

夏の定番メニューですが、みんなが知っているように中華麺の上にいろいろな具材を千切り状態で盛り付けられていて、醤油味がベースの酸味のあるソースで、食欲をそそる料理となっています。

冷やし中華の発祥は、昭和初期の仙台市にある「龍亭」とされています。「涼拌麺」(りゃんばんめん)として発売されたのが元祖です。その時のスタイルが今に受け継がれています。上海料理の「涼拌麺」とは異なる料理です。

盛岡風の冷麺

冷麺は、朝鮮半島の冷麺を日本風にアレンジしています。韓国の冷麺は、緑豆のでんぷん質とそば粉を使った麺で、ゴムのようにかたいのでハサミで切りながら食べていきます。一方、日本の冷麺は、そば粉を使わずに中華麺を冷麺風にアレンジしたものとなっています。

「盛岡冷麺」がその主流となっています。咸興冷麺(ハムン地方の冷麺)と、平壌冷麺(ピョンヤン地方の冷麺)を融合させたもので、甘辛いソースに麺を混ぜ合わせていただく「ピビン冷麺」と、まろやかな高麗キジのだし汁に、酸味のある大根の水漬けである「冬沈漬(トンチミ)」の汁で、あっさりスープの冷麺が参考になっています。

日本独特の冷麺

最近では、冷麺とは異なるタイプの中華ラーメンの冷やし風のものが、売り出されており人気になっています。韓国風や中国風にこだわらない、日本人独特の味の追求が新しい食文化をいろいろな方面で生み出しています。ラーメンやカレーが代表するものですが、この冷麺もその流れから生まれたメニューなのです。

熱い料理があれば、冷たく食べるにはどうすれば良いのかを追求するのが、日本風の良いところです。美味しく食べる為の創意工夫が続けられた結果が、現代日本の食文化の根底にあるのです。中国から来たラーメンや餃子は、今や日本の方が有名なくらいで、中国人がわざわざ日本に来てまで食べるくらいの美味しい料理を追求しているのです。

最近見かける冷麺メニュー

実際には、韓国冷麺とも盛岡冷麺とも異なりますが、冷やしタイプの中華ラーメンや中華混ぜそばやつけ麺も中に含まれる事もあります。

冷製ラーメン

冷やし中華のように作り上げていますが、スープがラーメンスープのように飲む為のスープで、つけ麺のように濃いスープですと、飲み続ける事ができないので、だし汁に加えたあっさりとしたスープになっています。冷やしトマトや味付けタマゴを添えると栄養満点で食欲をそそります。

バンバンジーの冷麺

バンバンジーは、チキンのむね肉を胡麻だれでしっかりと味付けした料理を、中華麺の上に添えるだけで、バンバンジーの胡麻だれの甘さと風味が、食欲をそそります。ササミ肉を多めに使う事で、ダイエット効果を高める事もできます。是非、食べたい一品です。

ピリ辛の坦々スープで食欲をアップ

中華麺のスープに、ひき肉をラー油や香辛料を使って炒めて麺の上に乗せ、スープに豆板醤などで味付けして辛みで頂く、中華冷麺です。辛みは、食欲不振を改善する働きがあるので、野菜をたくさん添えたり、にんにくのペーストを加えたりする事で、夏バテに対処する事が出来ます。

家庭向けの簡単レシピ

鯖缶や、アンチョビ(かたくちいわし)オイルサーディンなどの缶詰を使い、中華麺の冷やしたものの上に乗っけるだけで簡単に出来ます。トマト缶やキムチの素や、沖縄そばのスープ出しなどを使って簡単にアレンジができます。冷やし麺の良いところは、手軽に食べられて、重たく感じない事が大事です。

まとめ

中華麺で作る冷麺は、冷やし中華よりも豊富なメニューがあり、食欲がない時のアレンジメニューとして工夫が出来ます。今年は冷やし中華ではなく、中華麺で作る冷麺の美味しさを堪能してみてはいかがでしょうか。

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