中華麺を使った焼きそば料理

焼きそばは、焼いた中華麺に具材をあんとしてかけたものや、中華麺を肉や魚介類、野菜などと一緒に炒めたもので、その起源は中国の「炒麺」だと言われています。中華麺を用いた焼きそばの特徴は何があるのでしょう。一緒に見ていきましょう。

中華麺を焼きそばに用いるためのひと工夫

中華麺とは、小麦粉、かん水、卵黄、塩などの原料を混ぜて、よくこねてから延ばして細切りにしたものです。かん水を使うことで、ラーメンなどの汁物によく合う、中華麺独特のコシや風味が出ます。

これをそのまま、焼きそば料理に使うこともできますが、蒸して油をまぶすことで、焼きそばに向いた麺になります。蒸すことで、焼きそば麺特有のもちもちした食感が出て、油をまぶすことで、炒めたときに麺がほぐれやすくなります。

日本の焼きそばの源流・炒麺

焼きそばのルーツは、中国の炒麺と言われています。炒麺には中華麺を具材と一緒に炒めて作るものもあれば、あんかけ風にするものの2種類があり、味付けは、塩味や醤油味のものが多いようです。例を見ていきましょう。

包み焼きそば

炒めた豚肉、モヤシ、ニラ、タマネギに熱々のあんをかけ、その上に両面カリカリに焼き上げた中華麺を乗せて包んだものです。

上海焼きそば

太い麺と中国のたまり醤油を絡めた焼きそばです。豚肉と青菜というシンプルな具で、たまり醤油独特のコクと太麺の相性がいいです。

香港風醤油焼きそば

香港・広州を始めとする広東地方ではとても人気のある香港風醤油焼きそば。細い蒸し麺と細切りチャーシュー、モヤシ、ニラを炒めて中華醤油で味付けしたシンプルな焼きそばです。

四川焼きそば

大量のラー油で炒めた焼きそばです。食べているうちにじんわり効いてくる絶妙な辛さでインパクト満点!  刺激がクセになり、あとを引く美味しさです。

福建焼きそば

味付けは塩がベースとなっておりシンプルですが、豚肉やイカ、エビ、野菜など具沢山で、海鮮類の旨味が全体に行き渡った奥深い味わいが人気です。

浅草発祥・ソース焼きそば

このように、中華麺を使った焼きそばにはたくさんのバリエーションがあることをご理解いただけるかと思います。では、ソース味の焼きそばはいつ頃、世に出てきたのでしょうか。

「にっぽん洋食物語大全」にはソース焼きそばのことを「浅草焼きそば」と呼ぶ人もいる、と記されています。1935年(昭和10年)頃、浅草では「焼きそば」も提供されていたようです。

現代にいたって、町おこしのB級グルメとして、各地の特色を活かした焼きそばが世に出てきました。「B-1グランプリ」では、3回も焼きそばがグランプリを受賞しています。富士宮焼きそばは有名ですが、それ以外にも石巻焼きそばは、出汁に鰹節やさば節、さらにはサンマを加えるなどや、ひるぜん焼きそばでは、地元で愛される味噌ベースの焼きそばソースを用いています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。庶民に愛される味として焼きそばは君臨しています。日本ではご当地焼きそばをはじめ、ソース焼きそばだけでも多数種類がありますが、炒麺のように、し醤油や塩で味付けしたものも豊富にあります。お店のメニューに加えてみてはいかがでしょうか。

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