飲食店開業の帳簿は、経営につながる事

飲食店経営を行う場合には、帳簿の記入がとても重要になるので、開業する時点から、まめに毎日記帳する必要があります。もれのないように注意をしながら、記帳と保存に努めなければなりません。今回は、帳簿の扱いについて紹介します。

飲食店の経理と帳簿

開業によって利益を生み出す事は、現金を出したり現金が入ってきたりする事です。これを、「現金主義」と言っています。飲食業での経営に関する利益や損益が、ほとんど現金での構成となっているのです。飲食店で使用する厨房機器などには、「耐用年数」といって設備の使用できる年数によって、「減価償却費」を行う事になります。

減価償却費とは

設備や機械、建物に及ぶまで、それぞれの耐用年数に応じて経費として扱う金額を、年数毎に計上して行く事です。使用可能な期間が1年以上で、10万円以上の資産に対して「減価償却費」を適用しています。

例えば、飲食店やホテルで扱う業務用冷蔵庫の場合は、10万円以上20万円未満ならば、3年に渡って償却する事ができます。パソコンや調理器具なども対象になってきます。経費となる物は、確定申告時に確実に計上する事が、お店の健全な経営につながります。

飲食店の会計処理

飲食店の売上や仕入れ、毎日の現金の出し入れにおいても、領収書や納品書など、会計の記録に関係する書類などはまめに保存して、その取引による帳簿の記入も忘れずに行う事です。飲食店での帳簿に記載すべき「勘定科目」をは、以下のものです。

1-「売り上げ」
お客に販売した商品やサービスに対する対価です。

2-「仕入れ」
商品やメニューの材料になっている仕入れに係る代金です。

3-「水道光熱費」
電気やガス、水道料金などの固定費用です。

4-「消耗品」
お箸や紙ナプキン、ストローなどの消耗品の代金です。

5-「通信費用」
電話やインターネット費用など、連絡などに使用した代金です。

6-「広告費用」
開店時のチラシや新聞広告などの費用です。

7-「人件費」
社員やアルバイトに支払う給与代金です。

飲食店の場合には、人件費と水道光熱費が多くかかる事になります。売る上げを上げる努力も必要ですが、利益を多く出すには、人件費や固定費用をいかに無駄なく抑える事ができるかが重要です。

帳簿から管理すべき原価率

原価率を求めるには、「原価÷売上高」になります。原価率を下げる事が利益を増す事になりますが、品質の低下によって客離れにつながる事もありますので、十分な検討を必要とします。目安としては30%位ですが、最近はコストパフォーマンスの高い方に、人気が高いので、2つの方法で検討する必要があります。飲み物と料理では、飲み物が多いほど利益に結びつきます。いかに、お酒やドリンクを売り上げるかが重要です。

簿記の種類

簿記には、単式簿記と複式簿記があります。事業規模にもよりますが、一般的には単純な、単式簿記によって記入する事になります。複式簿記が必要な場合には、簿記の経験者を雇う事が一番ですが、最近は複式簿記用の会計ソフトが、簿記を知らなくても扱えるので、検討する価値があります。

まとめ

帳簿を付ける事は、飲食店の経営に大きく関わってきます。毎日の数字や月ごとの売上、1年の総計などを通じて、今後どうすべきが、帳簿から見えてくるのです。経費にすべき対象もしっかりと計上する事で、利益につながってきます。売上を上げる事と固定費の節約なども考えるべきなのです。

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