飲食店の開業に必要なものには何がある?

飲食店の開業には、事前に用意するものがたくさんあります。届出に必要なものや、店舗の装飾品や器具類や食器類、消耗品などがあります。今回は、事業として必要なもの、飲食店で必要なものを紹介しましょう。

個人事業で必要なもの「書類編」

まず初めに、「開業届」や「青色申告」は税務署に提出しましょう。事業を始める全ての職種において、必ず提出する必要があります。飲食店に限ったものではありません。

「開業届」は当然の事ですが、「青色申告」を申請していれば、税制面の優遇や青色事業専従者給与においても有利な特典があります。支払った給与が経費の扱いになるので、経営側として余分な税金を支払わずにすみます。家族や親戚でも、その対象になります。

他にも、「減価償却」の特例がある事や必要経費参入の拡大、純損失の「繰越控除」などがあります。「開業届」や「青色申告」は、1カ月以内の提出が望ましいです。

その他、必要なもの

・給与支払事務所等の開設が必要です。
・所得税の棚卸資産の評価方法の提出。
・減価償却資産の償却方法の届出。
・消費税課税事業者選択届出書。
・健康保険の手続きなどがあります。

個人事業主は屋号を決めて、会社名を決める事が出来ます。法人と違い必須ではないですが、飲食店の場合は決めた方が良いです。

飲食店に必要なもの「設備と備品」

飲食店で準備する上で、最も重要な設備としてあげられるのが「厨房機器」です。調理台やガスレンジ、冷蔵庫などはなくてはならないものです。飲食店の形態によって多少は異なりますが、調理して客に提供する形としては、基本的に変わらないものがあるのです。設備や備品の書き出しを行って、開業前にチェックリストを用意しておくと良いです。

設備の準備

・調理室の空調
・調理台やガスレンジ
・冷凍庫や冷蔵庫
・手洗い場やトイレ
・排水の設備など
・火災報知機や消火器
・カーテン類の防火仕様
・非常口の案内灯

※飲食店の開業には、保健所の許可を得る為の最低限度の必要事項があります。調理室の空調の設備や、手洗い場やトイレの設置、排水の設備などは、保健衛生上での審査が厳しいですので、衛生管理での必要事項です。同じく開業前には、消防署のチェックを受ける事になります。火災報知機や消火器、非常口の案内や非常用通路(できれば出入口以外、別の出口があった方が良い)など、防災面での準備も必要です。

備品類の準備

店舗の形態によって異なりますが一例として紹介します。
・調理器具類
・食器類
・消耗品(わりばし、紙ナプキン、調味料など)
・衛生用品(ゴミ箱や清掃用具など)

■まとめ
開業前には資金面の調達や準備が必要ですが、それ以外で必要なものとして、各種の届出の申請や店舗の設備が必要になります。開店してから慌てない為にも、チェックリストによる入念な準備を心がけましょう。

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