お持ち帰り麺料理のニーズに応えていくための方策

新型コロナの流行を契機に、多くの飲食店では、お持ち帰りに力を入れる経営方針へと軌道修正する傾向が見られるようになってきました。店内飲食以外のニーズを取り込む上で有効な対策と言えます。ラーメンなど、麺料理を扱うお店におけるお持ち帰りの方策についてみていきましょう。

お持ち帰りサービス開始に当たって、営業許可は必要なのか?

料理店を経営する際に必要となるもの。その一つに、飲食店の営業許可が挙げられます。これを取得することで、お客様へ料理を提供し収入を得るというスタイルの経営活動が、法的に認められるわけです。

飲食店用の営業許可を得る条件としては、お店の職員に食品衛生責任者を一店舗につき一人配置し、その上で店舗所在地を管轄する保健所へ届け出ることが挙げられます。食品衛生責任者の資格者は、その養成講習会を受講することで、17歳以上の方であればどなたでも取得可能です。

飲食店の営業では、お店で提供されるものと同じメニューをお持ち帰り用として扱うことも許可されています。そのサービスも飲食店営業許可の範囲内として認められているわけです。

そのため、店内でお召し上がりいただく料理を持ち帰り対応する際には、新しく許可を取り直す必要はとくにありません。

とは言え、生ものなど非加熱調理で提供されるメニューなど、衛生管理上ネックが見られる食材に関しては、お持ち帰りを控えなければなりません。

加えて、場合によっては店内メニューとは異なると見做されるケースも想定されます。そういった関係上、お持ち帰りサービスを開始する際には、あらかじめ保健所に問い合わせて確認しておくことが無難と言えます。

お持ち帰り用の麺料理を美味しくお召し上がりいだくための工夫

麺料理、とくにラーメンなどのような麺をスープに浸した形式のいわゆる汁物麺は、その他の料理と比較すると、お持ち帰りには向いていないと言えます。汁物麺を店内で提供していただく場合には、麺が伸びないうちに美味しくお召し上がりいただけるため、何一つ問題はありません。

しかし、汁物麺を持ち帰ってご自宅でいただくとなると話は異なります。必然的に料理完成からお召し上がりまでにしばらく時間を置くこととなり、それに伴って麺に伸びが生じてしまうわけです。

ですが、ラーメンに対する需要は高く、「お店の味を自宅でも食べたい」というニーズは決して低いものではありません。そういったお客様のご要望にお応えし、お持ち帰り用のラーメンのクオリティを可能な限り店内提供時のクオリティに近付けてこそ、お持ち帰り販売における売上アップに繋げていけるものと言えます。

時間経過によるラーメンのクオリティ低下は、先に挙げたような麺の伸びが最大の要因と考えられます。麺の伸びを極力抑える対策としては、お持ち帰りに際しては麺とスープを分離した状態でお渡しし、お召し上がり直前になってお客様自身でスープに麺を投入していただく形式を取ることが有効です。

それを実現するべく、ラーメンお持ち帰り用の容器として、麺とスープが区分けされたセパレートタイプあるいは中皿付きタイプの使用が望まれます。

併せて、電子レンジ使用に対応した材質の容器とすれば、スープが冷めた際にお客様でレンジ加熱を行っていただき、温かい状態で召し上がっていただくことも可能です。もしくは、断熱性の高い容器を使用することで、スープが冷めるのを抑制するというのも一つの手と言えます。

これら容器関連以外にも、お持ち帰りにおけるラーメンの質的低下対策を工夫することで、お客様のニーズに応えていくことが可能となります。

まとめ

以上のように、お店で提供する料理のお持ち帰り対応について、基本的事項を抑えつつ、ラーメンなどの汁物麺におけるお持ち帰り時の工夫について考えてまいりました。お店での提供に近いクオリティを維持したお持ち帰り方法が確立できれば、更なる売上向上が期待できます。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
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