需要が見込める麺メニューのテイクアウト

2020年より発生した新型コロナの影響から、飲食店のテイクアウトに大きな需要が見出される状況となってきました。それはラーメンなど、麺がメインとなる料理でも同様です。麺メニューをテイクアウトでもお客様に美味しく召し上がっていただくにはどうすればよいでしょうか。

テイクアウトに関する営業許可

主に、店内でお客様に料理を食べていただくことを想定して営業される飲食店。これを開業する際には、飲食店営業許可を取得することが必要です。それによってお客様への料理提供によって商売するという経営スタイルが公的に認可されることとなります。

飲食店営業許可を受けるには、店舗の所在地を管轄している保健所への届け出が必要です。その際、認可を受けるには、店舗従業員の中に食品衛生責任者の有資格者を置くことが定められています。必要な有資格者の人数は、一店舗に当たり一人です。

食品衛生責任者の資格は、養成講習会に参加することで取得できます。17歳以上の方であれば、学歴・経歴に関係なくその受講が可能です。

来店してその場で料理を食べていただくタイプのお食事提供であれば、飲食店営業許可で充分対応可能です。では、料理をテイクアウトしていただく場合ではどうでしょう?

テイクアウトに関しても、飲食店営業許可の範囲で認められているのでしょうか? それとも、テイクアウトによる販売を始める際には、改めてそれに対応する営業許可を追加で取る必要があるのでしょうか?

その問いの答えとしては、「店内で提供されるものと同様のメニューであれば、飲食店営業許可のみでも実施可能」と言えます。店内用と同一のメニューである限りにおいて、飲食店以外の営業許可取得が必要となることはありません。

ただし、食品衛生の観点から、生ものなど傷みやすい食材を用いたメニューに関してはテイクアウトを避けるべきと言えます。また、メニューによっては例外的に、テイクアウト用とする際に他の営業許可が必須となる場合もあります。

そういったことから、テイクアウトのサービスを開始する際には、追加の営業許可を取らなければならないのかどうか、念のため保健所に問い合わせておくことが肝要です。

テイクアウトのメリット

テイクアウトによるメニュー提供により様々なメリットが見出せます。その中でとくに有力と言えるのは、客席数や回転率を度外視して売上が見込めるという点です。

テイクアウトに対応していない例を想定する場合、客席数と回転率がともに限界に達すると集客が頭打ちとなってしまいます。現状以上に集客を高めるには、店舗を増改築して客席スペースを増床するなど、高額の出費を要する対策を立てねばなりません。

そのような時、テイクアウトの販売方法に力を入れることでコストを抑えつつ売上アップを図ることができるわけです。

また、コロナ禍のように入店制限の規制が行われる状況下においても、テイクアウト対応で収入減少を抑える効果が期待できます。

麺メニューのテイクアウトに見られるデメリットおよびその対策

ラーメンのように、麺とスープを併せたタイプのメニューは、他の料理と比較した場合、テイクアウトには不利と言わざるを得ません。その大きな原因は、時間の経過に伴う麺の伸びと言えます。そのデメリットを抑えるべく、ラーメン類のテイクアウトにおいては対策が不可欠です。

麺の伸びに対する有効策としては、テイクアウト用容器の特徴が挙げられます。例えば、麺とスープを分けて入れられるセパレートタイプあるいは中皿付きの容器を用い、お召し上がりの直前に麺をスープに入れていただく方式を取ることで、麺の伸びを抑えられます。

また、耐熱式の容器を用い、お召し上がり直前に電子レンジなどで温めていただくことで、料理が冷めることへの対処にもなり得ます。

まとめ

以上のように、料理提供に関する営業許可の視点を踏まえつつ、テイクアウトのメリットと汁物麺料理提供に関するデメリット対策について考えてまいりました。テイクアウト販売の方法を工夫することで、さらなる売上拡大のチャンスに繋げられるとも言えます。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
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