飲食店開業における3つの資金調達方法

【はじめに】

「こんな飲食店を開業したい」と考えるとき、まず問題になるのは資金ではないでしょうか。
店舗を開業する場合、場所代や設備などへの投資が必要で、合わせて1000万円前後かかるのが普通です。
夢はでっかく!といきたいところですが、よほどの大富豪でもないかぎり、1000万単位のお金を自分の所持金から用意するのは難しいと思います。
そこで今回は、飲食店を開業する際の資金調達方法を3つ紹介します。

【開業資金の調達方法】

1.親族からお金を借りる
配偶者、親、兄弟、親戚などからお金を借りる方法で、一般的な資金調達方法です。
ただし、親兄弟からの頼みであっても、大金を貸すことには慎重になる人もたくさんいますし、「そんな大金がかかる事業なんてやめなさい」と止められる可能性も高いです。
返済についてなあなあにならないよう、
・返済義務の有無
・返済義務がある場合は、利子はどうするのか
・返済期間はどうするのか
などの重要な内容を紙にまとめて残しておきましょう。
また、納得して貸してもらえるよう、経営計画をしっかり伝えてから頼むようにしてください。

2.友人・知人からお金を借りる
こちらも、開業資金の調達方法として一般的です。
注意点は、親族から借りる場合とほぼ同じですが、これに加えて金融期間からの融資を受ける場合はもう一つ注意点があります。
というのは、金融機関の融資を受けやすくするために友人・知人から資金を借りて運転資金に余裕があると見せかけて、融資が下りたらさっさと返してしまう「見せ金」という手口が過去に問題になりました。
そのため審査が厳しくなり、日本政策金融公庫の融資を受ける場合などは、出資者の身元確認、贈与契約書の作成などが必要になります。出資してくれた有人・知人を巻き込んでいることを自覚して頼むようにしましょう。

3.日本政策金融公庫の融資を活用する
手持ちのお金と親族や有人・知人から借りたお金だけでは資金が足りない…という場合は、日本政策金融公庫が行っている融資制度を活用しましょう。
融資といえば銀行を思い浮かべる方が多いと思いますが、こちらは国の機関が行っている融資なので、銀行融資よりも利率が安いなどのメリットがあります。
融資の審査には書類審査の他に面接もあり、そこでは、これから開業する自分のお店への思いを伝える力が問われます。
親族や友人からお金を借りる場合にも言えますが、結局のところ、「なぜ、その店を経営する必要があるのか?」ということをどれくらい伝えられるかが重要となってきます。
日本政策金融公庫の融資制度に関する詳しい情報は、日本政策金融公庫の公式サイトなどでご確認ください。

【最後に】

今回は、飲食店の資金調達についてまとめました。
手持ちのお金で資金をまかなえるならそれに越したことはないと思いますが、それ以外でも開業資金をまかなう方法があることが分かり、安心したのではないでしょうか?
しかし、大きな額のお金を借りるわけですから、返済計画も立てながら、慎重に開業準備に励むことが大切です。
また、今回紹介した方法以外にも、銀行融資を活用する方法や、助成金を申請する方法もありますので、情報をしっかり集めて、自分に合った資金調達方法を見つけてください。