飲食店の開業ポイント~コンセプト決め~

【はじめに】
飲食店を出店しようと思ったとき、まず考えなくてはいけないのが「お店のコンセプトをどうするか?」です。コンセプトとは、飲食店をはじめる上での重要な基盤となるものです。
「だれに」「何を」「どう提供するか?」このことを明確にしていく中で方向性が見えてきます。
今回は飲食店開業の要となる「コンセプト」についてご紹介します。

【コンセプトづくりのポイント】

飲食店を開業するためにコンセプトを決めるとき、抑えておきたいポイントの一つ目は、「自分のやりたいことや気持ちを明確にする」ということです。
「飲食店を始めたい!」その思いやアイディアをまず紙に書き出してみましょう。紙に書き出すことで考えをまとめることができますし、何よりこれがお店をはじめる原動力になります。

二つ目のポイントは「売れる商品を見極めること」です。
やりたいことやアイディアを書き出したあとは、これが売れる商品なのか客観的に見ていくことが重要です。どんなに斬新なアイディアも売れなければ意味がないものになります。ここは慎重に考えておく必要があります。

三つ目のポイントは「人気店をチェックしよう!」です。
「人気店」と呼ばれるお店はなぜ人気店なのか?商品や味、提供の仕方などなどあらゆる点から「人気のひみつ」をチェックしていきましょう。その中これからはじめたい飲食店のコンセプトにも生かせるはずです。さらに流行の流れにとらわれすぎないように見ていくことも重要です。

【コア・コンセプトとサブ・コンセプト】

さて、さまざまな情報を集めたところで「コンセプト」を決めていきます。
コンセプトには、コア・コンセプトとサブ・コンセプトがあります。コアは「物事の中心」という意味で、これから始めるお店でどんなことを提供していくかを考えることです。ご自身のやりたいこと得意とすることで他店とは違う「個性」を探り出し、その上で現実的なコア・コンセプトを決めていきます。
コア・コンセプトを決めたら、その手段となるサブ・コンセプトを決めていきます。

サブ・コンセプトを決めるうえで重要なポイントは4つ。
一つ目はターゲットです。具体的には、年齢性別だけでなく家族構成や年収など、できるだけ細かくターゲット層を考えていきます。
二つ目は出店したい場所です。
ターゲットが足を運んでくれそうな場所を挙げていきます。商業地なのかオフィス街なのか住宅街なのか。または路面店なのか、ビルの中なのかなど具体的に考えます。
三つめは商品です。どのような商品なのか、あるいはメニューなのか、この商品のどこに価値を置くかなどを考えます。
四つ目は価格です。単品ごとの試算ではなくて、フードメニューとドリンクメニューのバランスや、昼と夜のメニューのバランス。また、このお店が「特別な日のためのお店なのか」「気軽に通えるお店なのか」によっても価格設定が変わってくるので、コンセプトに沿って考えましょう。

【まとめ】

飲食店を開業するにあたっては、企画から実際の開業までさまざまな工程がありますが、その中で今回は「コンセプト」についてご紹介しました。
夢をカタチにしていくために、まず必要なのがコンセプトです。これは開業していく上での土台となりますので、丁寧に取り組んで行きましょう。