非加熱・熟成という工程と、モチモチという食感において特徴を持つ生パスタ。お店で提供するものとして魅力的な食材ですが、その製造工程を考えると時間と手間に関するネックが否めません。その打開策として有効な製麺所の活用についてご提案したいと思います。
多彩なパスタ料理
一口にパスタと言っても、そのレパートリーは実に豊富です。
クリームと卵の濃厚な味わいのカルボナーラがある一方、さっぱりした口当たりの冷製パスタも人気を集め、味や食感も多種多様と言えます。また細長い麺タイプのいわゆるロングパスタのみならず、穴の開いた筒状のマカロニやペンネ、板状のラザーニェ、まるで貝のような形のコンキリエなど、その形状も様々です。
このような多様性を持つからこそ、パスタは幅広い味の表現が可能だと言えるでしょう。
カルボナーラのように味の濃厚なタイプには太麺タイプが適し、冷製パスタのようなあっさり系には細麺タイプがマッチします。
仮に、全てのパスタメニューで太さが同一タイプの麺を使用するとどうなるでしょうか?
濃厚なパスタでは、麺が細くて味が濃過ぎるかも知れません。あるいは淡泊なパスタで、麺が太過ぎて料理に味気がなくなる状態となるでしょう。
濃厚タイプか淡泊タイプかどちらか一方のメニューに絞らざるを得なくなり、パスタ料理の幅の広さを活かせなってしまいます。
パスタ料理をおいしく頂くには、その味付けと相性の良い麺を選ぶ必要があるわけです。
自家製生パスタ提供の困難な点
お店で提供するパスタ料理について、全て自家製の生パスタを使用するとなると、多大な困難を負うこととなるでしょう。
生パスタの製造工程はおおむね次の通りです。
まず、小麦粉・卵・塩を混ぜ合わせ、こねて生地を作ります。次に生地の熟成を促すため、一定時間寝かせます。その後、料理に適した形状へと形成していくわけです。
文面では簡単そうですが、実際はかなりの労力および設備投資を要します。
生地をこねるのは相当な力仕事です。効率良くこなすには機械の力が必要となり、そのための設備を用意しなければなりません。生地を熟成させるにも、温度や湿度などを考慮に入れる必要があります。室温では天候や気候に大きく左右され品質が一定とはならないので、熟成のための設備も欠かせないでしょう。
これらに加えさらに、パスタ料理に適した種類を取り揃えなければならないわけです。麺の形状のみならず、料理との相性によっては生地の材料にも工夫が必須となるでしょう。
このように、パスタのレパートリーに対応する生パスタを用意するには、時間や労力に加えてコスト的にも大きな負担が考えられます。
製麺所生パスタ使用のメリット
これらの負担を大きく軽減する方法として挙げられるのが、製麺所が作る生パスタの利用です。
これにより、生パスタの製造に関する時間・労力・コストなどが抑えられます。それと共に、あらゆるパスタ料理に対応可能となり、必要な種類を必要な分だけ取り寄せることで食材費ロスを抑止することもできるわけです。
製麺所の食品と聞くと、クオリティ的に高い水準が望めないのではと思われる方もいらっしゃることでしょう。しかし、食品加工技術の進歩により、今や製麺所の麺もお店で提供するに遜色のないレベルに達しています。
また、老舗の製麺所であれば、長年の経験に基づく麺についてのノウハウが蓄積されています。そのような製麺所と良好な取引関係を築ければ、メニューの質的向上に関して大きな助力ともなるでしょう。
まとめ
以上のように、種類の豊富なパスタ料理の特徴を十二分に活用する方法として、製麺所の生パスタ使用が非常に有効であることを見てまいりました。
菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。
公式サイト
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