料理店などで人気の生パスタ。一般に広く普及している乾燥パスタとは原料や特徴が異なります。では、生パスタにはどのような特徴が見られるのでしょうか。そして、生パスタの持ち味を活かす上でおすすめのパスタソースとは? 調べていきたいと思います。
パスタの形状と製法
パスタについて、どのようなタイプか判別するポイントとして、主に形状と製法の2通りが挙げられます。
パスタの形状は実に多彩であり、細長い麺状のロングパスタはその一部に過ぎません。それ以外にも、穴の開いた筒状のマカロニやペンネ、板状のラザニアなど、レパートリーが豊富です。そのぶん料理への活用の幅が広い食材と言えるでしょう。
パスタの製法としては、乾燥パスタと生パスタに大別されます。乾燥パスタは長期保存のため乾燥工程を経た乾麺です。原料はデュラムセモリナという種類の小麦粉に限定して使用されています。日本では家庭用に広く普及しているタイプと言えるでしょう。
生パスタは、乾燥の工程を経ない生麺タイプに相当します。デュラムセモリナに限定される乾燥パスタとは異なり、様々な種類の小麦粉をブレンドして作られているのが一般的です。
乾燥パスタと比較して、素材の風味を活かすことができ、モチモチした食感があるという特徴が見られます。
パスタとソースの相性を決めるセオリー
麺の製法という観点から考えた場合、乾燥パスタと生パスタはいずれもあらゆるタイプのパスタソースとマッチし、おいしくいただけます。製法の違いによってソースに対しての向き不向きが表れることはほとんどないと捉えていいでしょう。
風味や食感を活かせるぶん、生パスタでは味や食感がよりアップしますが、それは乾燥パスタがおいしくないということではありません。乾燥パスタでも、一定のおいしさの水準を充分クリアできます。
パスタとソースの相性を決定付ける主な要素は、パスタの形状にあると言えます。とくにロングパスタでは、麺の太さが鍵となります。
ロングパスタの太さは、1mm前後から2mmを超えるタイプまで、様々な種類に分けられます。大まかな区分けとしては、1mm前後から1.4mm辺りまでが細麺、1.4~1.7mm辺りが標準的な中太麺、それ以上が太麺に相当すると言えるでしょう。
パスタソースの味の濃さに準じて、適切な太さの麺を用いることが重要です。そのポイントをおさえてこそ、麺とソースのバランスが取れた程良い味付けが実現します。
太麺タイプには味が濃厚かつ麺に絡みやすいソースが最適と言えます。細麺タイプには淡泊であっさりした味付けや、冷製、スープタイプがぴったりです。中太麺タイプは標準的な味の濃さのソースをはじめ、汎用的に使えます。
生パスタの特徴を活かすパスタソース
前項でも示した通り、生パスタはあらゆるタイプのパスタソースとマッチします。ソースの濃さと味のバランスが取れた太さの麺を用いるというポイントさえ踏まえていれば、どのようなソースでもおいしく仕上がります。
ですがここでは敢えて、生パスタの特徴であるモチモチ食感と素材の風味という観点に着目し、それらをより活かすソースにはどのようなものがあるか、考えてみたいと思います。
モチモチ感を際立たせるには、太麺タイプが適しているでしょう。また、小麦の風味に合う味付けとしては、クリームやチーズなどをベースとしたソースが挙げられます。それらの点を考慮すると、カルボナーラなどがおすすめできるメニューと言えます。
また、小麦の風味を活かすものとしては、中太麺タイプを用いたオイル系ソースのメニューも最適と言えます。辛みのアクセントが効いたペペロンチーノなどは、生パスタの風味をより引き立たせることでしょう。
まとめ
以上のように、パスタの製法や形状など基本的部分を踏まえながら、生パスタの用途や特徴について確認いたしました。モチッとした食感と素材の風味が効いた生パスタは、味の濃さのバランスを考慮した麺の太さおよび形状を用いることで、どのようなパスタソースにも対応できると言えます。
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