生パスタと乾麺のカロリーの違い

パスタには大きく分けると、生パスタと乾麺があります。それぞれに特徴があり、どちらが美味しいとかではなく、使い分けて楽しむことが出来るものです。今回は、この両方の特徴などやカロリーの違いを見てまいりましょう。

生パスタと乾麺

基本的に、乾麺と生パスタはその製法において使われる小麦粉が違う事が知られています。乾麺に使われる小麦粉は、デュラム小麦粉100%に対して、生パスタはパンなどに使われる小麦粉などを使用する場合が多いようです。

また茹で時間も、乾麺は7分から9分程度かかるものに対して、生パスタは1分半から4分程度と乾麺よりかなり短い時間で茹で上がります。その食感も乾麺と生パスタでは特徴が違います。

乾麺の特徴としては、茹でた後も伸びにくく歯切れも良いという特徴があり、その性質を利用した大量調理などには最適と言われております。パスタの食感などでよく使われる「アルデンテ」の食感はこの乾麺で作られたパスタで使われる事が多いようです。

一方、生パスタは麺自体に含まれる水分が多い為、食感としては乾麺と比べるとモチモチとした食感になります。また生パスタは乾麺よりもソースに絡みやすいと言われており、麺自体の味やソースの旨味も感じやすいといった点でも特徴的です。

このように乾麺と生パスタではその特性が違う事や、その製法などから、使い分ける事が大事になってまいります。ご家庭で生パスタを作る事も勿論可能ですが、乾麺と比べると一手間余分に掛かる事になります。

しかしその食感や味の違いから、最近では日本の家庭でも生パスタを作られる方も多くなってきたようです。生パスタは作られる方の好みで、その味や食感を変えられるものですから各家庭独自のパスタを楽しめます。

生パスタのカロリー

生パスタのカロリーは、使用する材料にもより変わってきます。茹で処理の前、一般的な生パスタのカロリーは100g当たり約288kcal、乾麺では378kcalと言われています(これには諸説あり)。比較するとその差はかなり違ってまいります。

また茹でた後に関して100gあたりのカロリーで比べてみると、生パスタでは125kcalとなり、乾麺では149kcalとなります。茹でた後では、生パスタと乾燥パスタ双方のカロリーは近い値となり、その差があまりない事が分かります。

茹で処理後のパスタについてカロリーにのみ着目すると、他の炭水化物と比較してやや低い値を示すこととなります。食事の主食となることが多い炭水化物食材について100gあたりのカロリーは、白飯で156kcal、食パンで248kcalです。これらと比較した場合、生パスタと乾燥パスタはいずれも、カロリー摂取を抑えられるものと言えます。

パスタ料理には太りやすいというイメージがあります。しかし麺のみに関して言えば、炭水化物食材の中ではむしろ低カロリーの部類に属し、一概に高カロリーとは言えません。カロリー過多の要因としては麺以外のソースや具材にあるものと考えられます。その点を考慮に入れて工夫すれば、カロリー低めのヘルシーなメニューを見出すことも可能です。

まとめ

パスタのカロリーは、乾麺も生麺も茹でた後ではさほど差はない事が分かります。そして他の炭水化物に比べましても、とびぬけて高いものではない食材と言えます。勿論これは麺だけを見た場合ですので、その調理方法やソースにより変わってくるものです。

パスタの麺自体は、決して高カロリーな食材とも言えません。調理次第で随分とカロリーを抑えられる食材と言えるでしょう。

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