FSSCのカテゴリー

製造業者に限らず、食品に関わるすべての業種に取得義務の一つとして定められている規格・FSSC22000。その内容は審査する際にカテゴリーごとに分かれ、コードと分野ごとによって制定されています。そのカテゴリーはどのように分類されているのでしょうか。解説いたします。

FSSCの概要

食品に対する安全を認証することを目的として国際的に制定・承認されたスキームの一つです。ISO22000を基に追加要求された事項をプラスする形で補った食品安全に関するマネジメントシステムがFSSCであり、ベンチマーク規格の一部となった国際規格です。

設立の目的は、消費者に向けた安全な食品提供とそれに立脚した信頼性の向上です。それを実現するための手段として、食品安全に関するマネジメントシステムの確立化に取り組むこととなります。

原材料から販売までの間で懸念されるリスクの低減だけでなく、工程における業務の透明化と技術継承を円滑に進める事で、企業価値アップおよびコンプライアンス推進などの効果が得られます。

認定の範囲内における業務について

FSSC22000の審査をする際、認定範囲についてはあらかじめ定義されており、それはカテゴリーとコードによって分類化され、一部を除き分野別に細かく区切られているのが、この審査の特徴となっています。

カテゴリーA:畜産・水産業などの動物生産業が区分されます。更に細かく見て行くとA1が肉と乳と卵、蜂蜜などの畜産系となり、A2が魚を含む海産物全体の生産がそれぞれ該当しています。

カテゴリーC:食品製造に関するカテゴリーです。C1~C4の4分野に大別されます。C1は腐敗リスクが高い動物性製品加工、C2は植物性製品における腐敗リスクが高い製品加工、C3は動物性と植物性双方の混合製品において腐敗しやすい部類の加工、C4は常温で保存可能な製品の加工を意味します。

カテゴリーD:動物向けの食糧となる飼料製造となります。D1は家畜向け飼料製造、D2はペットフードの製造が対象とされています。

カテゴリーE:ケータリングが対象となり、食品を注文した相手に配達する業務となっています。

カテゴリーF:販売及び流通業が対象で、分野別はF1で小売業及び卸売業(スーパーマーケットや問屋など)といった商品を売る側となっています。

カテゴリーG:食品の輸送と保管サービス提供が適用されます。分野別で説明するとG1が腐敗リスクのある食品及び飼料、G2は常温保存が前提となる食品と飼料におけるそれぞれの輸送と保管サービス提供が対象となっています。

カテゴリーI:食品販売に必須となる包装及び原材料となる資材製造を対象としています。

カテゴリーK:生化学における化学製品の製造が対象です。

まとめ

FSSC22000のカテゴリーは細分化されており、コードと内容、それに分野別に分かれています。食品に対する安全性を一貫して保つため製造から販売、卸などといった様々な部分において、リスク低減や業務に対する透明化など食品業界全体で取り組む手法の1つに位置付けられています。

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