生パスタは食感やのどごしに特徴があり、人気のある食材です。加えて、乾燥タイプのパスタに比べて茹で時間も短く小麦の香りも引き立つので、お店で提供する際にもメリットがあります。今回はこの生パスタが日持ちするのか、賞味期限について見ていきましょう。
生パスタの冷蔵・冷凍保存
食材を保存する際、冷蔵や冷凍で行うことがあります。メーカーや製麺所などが推薦する賞味期限によって異なりますが、生パスタを冷蔵(8℃以下)で保管する場合5~10日程日持ちします。
適切に冷凍することで1ヶ月程保存することが可能と言われていますが、賞味期限は開封する前の商品を適切な保存方法で行っている場合の設定なので、開封後にはできるだけ早く使うようにしましょう。
冷蔵庫で保存した際に起こる変化
冷蔵で生パスタを保存すると、麺がくっついてしまうことがあります。使用する際にそのくっついたパスタ同士を離そうとすると切れることがあります。くっついた部分をそのまま茹でることも可能ですが、均等に火が通らない場合もでてきます。
さらに冷蔵での保存後にヌメリが確認できると、雑菌が繁殖している可能性があるので注意が必要です。生パスタを冷蔵庫で保管することは可能ですが、風味・食感等は仕入れ後にすぐ茹でたものに劣るため保存する際には一食分ずつ小分けにし、できるだけ空気を抜いて密閉するようにしましょう。
生パスタの傷みの確認方法
保存している間にも食品は劣化が進みます。それによって味は変化し、場合によっては雑菌などが繁殖して傷んでしまうのですが、その傷みの状況はどのようにして現れるのでしょうか。
【臭い】
パスタから酸っぱめの臭いがしたら、腐っている可能性があります。または、カビの臭いがする場合にはカビがはえているかもしれないので、パスタをよく確認するようにしましょう。
【見た目】
白い物や青緑色の粉っぽい物が表面に付着している様子が見られたら、それはカビかもしれません。デュラムセモリナを使用したパスタには黒い斑点のような物が現れることがありますが、その場合には原料の影響ですので問題ありません。色の変化が麺の表面にでている際には注意してください。
注文麺を仕入れるメリット
衛生管理が整った製麺所で生パスタを必要に応じて注文することで、在庫管理をしやすくなるなどのメリットがあります。さらに、自家製麺で対応する際の人件費や労力、作るための機械や場所の確保もする必要がありません。製麺するための湿度や衛生管理の面でも、品質や安全面の確保の必要が無くなります。
まとめ
生パスタは温度の変化に敏感な為、本来冷蔵や冷凍での長期保存には向いていません。お客様に提供した際に芳醇な小麦の香りや風味をうまく出すためにも、生パスタを必要な量注文して品質の維持や食品ロスを減らすようにすることは、提供する店舗にとってもメリットとなるのではないでしょうか。
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