冷凍食品の輸出について

冷凍食品の輸出について

近年では様々なものが輸出入されています。冷凍食品も例外ではありません。今回はどのようにして冷凍食品、主に惣菜の輸出が行われているのか紹介します。

■HACCP

まず、輸出するためにはHACCP(ハサップ)という食品の衛生管理法の取得が必要です。HACCPは、「Hazard(危害)」、「Analysis(分析)」、「Critical(重要)」、「Control(管理)」、「Point(点)」の略で、日本語では「危害分析重要管理点」と言います。

これは、食品が作られる段階や出荷される中で微生物や異物が混ざる可能性を予想したり調査して防ぐ手法です。今までは抜き取り調査による衛生管理だったので大きく異なります。

■HACCPの始まりは1960年代

HACCPは食品の安全性を保持するためにアメリカの各機関によって考えられました。その後、アメリカ食品医療品局(FDA)が1973年に缶詰食品の製造の基準として取り入れ始めて普及しました。

■メリット

HACCPを取り入れるメリットは複数あります。
・従業員の衛生管理意識が高まる
・速やかな原因の分析と改善
・アクシデントの減少
・企業の評価と信頼度の向上
・効率の上昇や利益の増幅

■冷凍食品での管理

日本冷凍食品協会によれば、製造管理の高度化・高精度化のためにHACCPチームを編成する必要があるとされています。HACCPチームの業務内容は、プランの作成・導入と見直しと修正、社員の教育訓練、調査の検証と評価です。

他には、製品の詳細・明確な記述、用途の指定、製造過程の一覧図の作成・現場単位での確認、安全確認と分析です。また、その確認にはそれぞれに最適なモニタリングが定期的に必要となります。そして、それらすべての事項を記録し、保存可能な体制をつくることも重要です。さらに、輸入される国の衛生管理や品質管理等の基準をクリアすることも求められます。輸出先の国の食品管理基準についてもあらかじめ調査した方が良いでしょう。

■安全・安心できる食品管理を

HACCPは海外進出を検討する際に避けて通ることはできません。今やアメリカやEUに限らず日本やアジア諸国もHACCPを取り入れています。株式会社菅野は安心・安全できる食品管理を行っているので冷凍食品の輸出を検討されている個人・法人の方に強くおすすめできます。株式会社菅野では、冷凍食品の他に製麺や中華まん、餃子など様々な食品を取り扱っております。興味を持たれた方はぜひご連絡ください。