冷凍食品容器に求められる3R

私たちが何気に使用している冷凍食品の容器ですが、どのような機能であるか分かる人は少ないのではないでしょうか。多くの人は、冷凍食品の容器ではなく物そのものの品質などに目がいくのでしょうが、冷凍食品業界各社は素材の見直しや、包装をシンプルにしたりと、企業努力を推進し、いかに容器を再利用等することが出来るのだろうかと、取り組みを進めているのです。よって、この冷凍食品容器に求められている包装の3Rについてまとめてみました。

■3Rという包装の見直し努力

冷凍食品容器の包装というのは、ある程度の大きさがなくてはいけません。それは、義務表示等を記載する面積が必要だからなのですが、それに加えて安全であることと、製品を守るための強度が必要となります。また、長く低温に耐えることができること、油や水にも耐えられるような包装である必要があります。

こうした中で、冷凍食品の各社は容器包装をシンプルに薄くしたり、プラスチックから紙へ切り替えたりと、リデュースやリサイクルを行っています。しかし、一方でリデュース手段として詰め替えを促進するため、包装の容器を大きくしていくというのも対策としては有効なのですが、冷凍食品を利用するメインターゲットである独身の人は、少量のものを主に買う傾向にあるため、なかなかリデュースがすすまないといった現実もあります。また、リユースについては現在可能なものはないのですが、冷凍食品工場に納入される際の通い箱の利用などはリユース可能となっています。

このような企業努力を3R(リデュース、リユース、リサイクル)といいます。簡単にいえば、素材を見直して包装をシンプルにしていくことを進めていくということです。

■3R推進の具体的な計画とは?

次に、3Rの具体的な取り組みを見ていきましょう。まず、リデュースの推進としては、上でも少し記載しましたが、主にシンプルに容器包装をしていくことや、袋などを薄くしたり、プラスチック製のトレーを減らし紙製に切替える取り組みを容器包装材料メーカーと連携して技術の開発をしています。また、リサイクルが出来ないもの(アルミ蒸着フィルム、ラミネートフィルム等)の使用については、出来るだけ使用せず減らしていく方向にあります。また、リユースについても上で記載したように、冷凍食品の容器包装について可能なものは現在ないのですが、さまざまな観点から原材料メーカーの協力の下、リユースの推進に努めています。

■再利用していく社会に向けて

いかがでしたでしょうか?このように、冷凍食品容器はリサイクルすることや、プラスチック製トレーの削減から紙製トレーへ切替えのリデュースや、通い箱の利用等、リユース推進に努めています。また、上記で記載したように冷凍食品容器の包装は、性能と機能、そして安心して使用できることが求められています。できるだけ無駄なものを減らすということをしていくならば、大きい詰め替え容器を多く採用することは、今後必要なことなのかもしれません。

このような企業努力が消費者にもうまく伝われば、出来るだけ無駄な物を使用しないで長く使い再利用していく社会の実現というが可能になるのではないでしょうか。できるだけ、今使える物を長く使えるようにしていきたいものです。

このように、食品に関することなどお困りのことがありましたら、気軽に株式会社カンノまでご連絡ください。