fssc 22000の審査と注意点を理解しよう

食品の安全に対する取り組みは、日に日に高まっています。スーパーで買い物する時でも、自然に製造方法や生産地と工場名などを見るようになっています。これは、一般的に食品安全の認識が高まっているという事です。今回は、FSSC 22000の審査と注意点を紹介しましょう。

■FSSC 22000の審査機関の選定

日本適合性認定協会(The Japan Accreditation Board、略称=JAB)は、ISOなどの食品安全の政策開発委員会の一つです。審査機関である適合性評価委員会(ISO/CASCO:Committee on conformity assessment略称=CASCO)のメンバーとして、国際的にも審査機関の役割を、になっています。

FSSC 22000の審査機関の選定をする場合には、日本適合性認定協会のホームページに認証組織の紹介を行っているので参考にして選ぶと良いでしょう。食品分野(FSSC,ISO22000)での審査実績を、重点的に審査する機関を選ぶ事が業界的にも主流になっています。数の多さは、それだけ信頼度の高さにもつながっています。

◎審査機関には、審査員の多さも重要
FSSC審査のベースとなる、ISO22000の審査員になるには条件が必要です。食品関連の事業に、5年以上の実務経験が必要になっています。例えば、他の認証システムであるISOの一つと比べても、専門性が必要となっている為、信用度も高くなります。

◎審査にかかる費用
FSSC審査の内容や件数に応じて、製品の件数や従業員数による計算式で決定しています。これは、どの審査機関でも差はないようで、必要な審査件数に対する工程数を受けていないと、認証する事が認められません。

つまり、審査機関の見積もりの根拠を具体的に提示してもらう事が、認証に役立つ事になります。また、登録審査とは別に、次回の審査も含めて総合的なコストを1セットとして、考えるべきでしょう。

◎審査における注意すべき点
食品工場も会社の一部である以上、生産性を上げなければ元も子もありません。工場の稼働における繁忙期を避けたり、日にちをずらしたりと、審査機関が融通できるかは、会社の本分としても重要な事です。認証機関の評判についても、同業他社から審査に対する注意点を確認した方が良いでしょう。

■認証取得と維持について

◎会社側=工場の準備と流れ
1)システムの構築と運用
①「計画」工場はFSSC認証の為の計画を立てます。
②FSSC認証の為の情報を集めて、経営陣の決定を取り付けます。
③認証取得までの計画日程を作成します。
④FSSC審査の方針と目標を設定します。
⑤具体的な手順や規定など作成します。
⑥FSSC審査の為のメンバーを組織して教育を行います。
⑦「実行」マネジメントの運用を開始して手順や規定に沿った活動を行います。
⑧「点検・確認」FSSC審査の活動の記録と、分析や評価を行います。
⑨内部監査や是正の処置を行います。
⑩「処置」マネジメントレビュー(見直しをする事)を実施します。

2)登録証や付属書の申請をします。
3)システムの運用と認証維持を行います。

◎審査機関の流れ
1)事前の見積もり「見積作成依頼書」を提出します。「審査登録申込書」と「審査登録契約書」によって、会社側と契約を行ないます。

2)登録審査の実行
審査員によって事前に審査計画書を提出します。「ファーストステージ審査」では、マネジメントシステムの構築状況と「セカンドステージ審査」の情報を集めます。1か月から6か月の期間の審査を終えて、次の「セカンドステージ審査」では、すべてのマネジメントシステムの実施状況と評価を行い、規格に対する適合性の審査を行います。

合否においては、審査の最終日に審査報告書にて発表となります。不適合になった場合には、指定された期間内に是正処置の計画書の提出が必要となります。その後約1か月後に「登録証の発行」となります。登録の認可を受けると、有効期間を3年間とした登録証の発行となります。

3)「第1回定期審査」と「第2回定期審査」及び「更新審査」
システムの運用と認証維持の為に1年毎の定期審査を必要とします。「第2回定期審査」及び「更新審査」を得て約3年後に認証維持の為の審査を受ける流れが一つのサイクルとなっているのです。

■まとめ

FSSC 22000の審査の内容と流れを紹介しました。注意点を理解する事で適正な審査に備える事ができるのです。難しいと思われる場合は、FSSC審査の経験済みの会社から情報収集するのが分かりやすいと思います。

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