HACCPからFSSCへの今後の取り組み

今後は2021年位を目途に、HACCP(ハサップ)の義務化の働きが加速していきます。食品安全規格の国際規格としての信頼度から、HACCPからFSSC規格へと移行する取り組みがみられます。今回は、HACCPからFSSCへの今後の取り組みについて紹介しましょう。

HACCP(ハサップ)の義務化

平成30年6月13日に食品衛生法の改正が公布されました。「HACCPに基づく衛生管理」について、すべての事業者は食品衛生上の危害の発生を防止して、工程の管理を行わなければならないとなっています。また、飲食業などの一定の事業者については「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」であれば良いとされています。

2年の実施期間と1年の猶予期間を持って、食品業界団体が作成した業種ごとの「手引書」を参考に完全な制度化を目指しています。

FSSC 22000の内容とは

食品業界から消費者へ渡るまでの工程において、安全な食品を提供する為の国際規格がFSSC 22000です。ベースとなる※ISO 22000の内容に加えて、世界の消費財業界メーカーや小売企業などで設立されたGFSIの認証によって、世界規模の食品衛生のルールになりつつあります。(※ISO 22000とは食品安全のフードチェーンに関わる組織に対する要求事項などの規格)

HACCP(危害分析)とISO 9001(マネジメント)と、ISO 22000 (追加要求事項)とFSSC 22000独自の一般衛生管理強化項目を含めた構成になります。

HACCPからFSSCへの取り組み

安全な食品を作る体制作りとして、今後の日本でもHACCPから制度化を目指しています。しかし、消費者が口にするまでのよりよい食品安全を目指すのであれば、HACCPだけでは難しいとされています。

HACCPが食品工場や食品に関わる工程に基づく食品衛生や食品安全で、場所や業種を限定しているのに対して、FSSCが目指すものは食品業界全体の導入前の準備段階から、導入後の消費者のもとへ届くまでを対象にしています。

FSSCは、HACCPの仕組みも含んだ大きな範囲を対象にしているので、より安全性を強調できる仕組みなのです。

管理や設備のメンテナンス以外に、「前提条件プログラム(PRP)」にも力を入れています。食品の包装や流通の過程などフードチェーンの安全管理もあり、最終的には消費者が口にするまでの安全を考えた取り組みになっています。

まとめ

HACCPやFSSC22000などの食品安全の手法は、消費者の求める事やクレームなどにも対応する為にも、社会環境の変化に対応できる様にしなければならないでしょう。今後の食品業界の取り組みは、食品安全とさらに消費者が求めるものを追求する必要もあるのです。

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