iso22000とhaccpをわりやすく

iso22000、haccpと、アルファベットや数字が並び、見るからに難しいイメージがありますが、食品を扱うかたは、知っておいた方が良い規格です。今回は、わかりやすく説明していきますので、ぜひ一読ください。

■まずはisoから

isoとは、スイスで発足した国際標準化機構という非政府組織(民間の機関)で、International Organization for Standardizationの頭文字を取ったものになります。読み方は「アイエスオー」で、アメリカでは「アイソ」。

同機関が定めているのが、国際規格であるiso規格です。iso規格は、国によって製品の大きさや品質、安全性などが大きく違うと、国際間での取引に支障が出てしまいます。そこで基準を作り、標準化させることを目的としたものがiso規格で、例として非常口マークやカードのサイズ、ネジなどが対象とする規格になります。

■iso22000とは

上記を踏まえて、iso22000が何をさすかというと、衛生面を含めた食品安全管理を実践するためのマネジメントシステム(管理システム)の国際規格です。

iso22000はフードチェーン(飼料原料生産者~消費者までの一連の流れ)における食品安全を、広範囲にカバーする規格になります。

対象の組織としては、腐敗しやすい動物性製品、直物性製品、動物性と植物性の混合製品、常温保存品、化学製品、包装資材の6つのカテゴリーの製品に関わる製造業となっています。

また、iso22000を説明するには、haccpについて触れておかなければいけません。なぜなら、iso22000は、haccpの7原則12手順(後述します)を基礎とし、iso9001(品質マネジメントシステムの国際規格)も取り入れた規格となるからです。

■haccpとは

haccpは、アメリカを発祥とする食品の衛生管理手法の国際標準です。食品製造の工程ごとに微生物汚染や異物混入などの危害が発生する要因を分析し、特に重要な工程は継続して監視することにより、その食品の安全性を担保することを目的とした手法で、読み方は「ハサップ」「ハセップ」と呼ばれています。

◎ha㏄p7原則12手順
(手順1)haccpを実施するチームを編成する
(手順2)レシピや仕様書といった製品の説明書を作成する
(手順3)意図される使用方法を確認する(加熱の有無など)
(手順4)製造工程(受け入れ~提供まで)の一覧図を作成する
(手順5)手順4の製造工程図をもとに、現場での人・モノの動きを確認・修正する
(手順6)【原則1】危害要因を分析する
(手順7)【原則2】必須管理点を設定する
(手順8)【原則3】管理基準を設定する
(手順9)【原則4】モニタリング方法を設定する
(手順10)【原則5】管理基準から逸脱があった場合の是正措置を設定する
(手順11)【原則6】検証方法の手段を設定する
(手順12)【原則7】記録・文書化・保管システムを確立する

haccpの実施には組織全体で適切に実施することが求められます。

■まとめ

haccpの考え方をそのまま要求事項にして、採用されたものがiso22000という規格となり、国際規格のiso22000を取得することが「安全性を高く確保できる」といえます。多くの食品メーカーは、安全が認められた商品を提供していきたいと考え取り組んでいるはずです。そこで、国際規格のiso22000を取得することにより、安全についての取り組みを証明することが可能になり、よりインターナショナルな商品展開を行うことが可能になっているのです。

菅野製麺は、すべての食材・食品の安全や衛生面に取り組み、皆様のもとへ商品をお届けできるよう努めております。ホームページでは、数多くの商品を紹介しておりますのでぜひご覧ください。
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