何が正解? HACCPの読み方とその実情

2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、海外からいらっしゃる方はスポーツのみならず、日本の文化や日本で食べる飲食も楽しみにしていることでしょう。そのような中で衛生管理の在り方が見直されています。その一つHACCPについて、読み方がいまいちわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

HACCPとは?

もともとは、NASA(米国航空宇宙局)が健康被害のリスクを廃除するため、安全な宇宙食を作る目的で開発したHACCP制度ですが、国際食品規格委員会(CAC)がHACCPのシステムが食品を扱ううえで良い。と判断したことから、一般飲食に合わせた形で取り入られました。

「Hazard(危害)Analysis(分析)Critical(重要)Control(管理)Point(点)」の頭文字をとって、HACCPと表記されており、食品を製造する過程で発生する食中毒の原因となる危険因子(病原菌やウィルス)を特定しやすくする仕組みの危害となる要因の分析をしたうえで、その防止のため特に重要な工程を継続的に監視・記録する工程管理システムの呼称となります。

HACCPの読み方

HACCPの読み方で一番多いのは「ハサップ」です。他には「ハセップ」、「ハシップ」という読み方をする方もいらっしゃいます。日本では統一された呼称はないというのが実態です。

ハセップと表記しているところは、企業や農場など比較的少数で、WEBでなどで検索した場合も「もしかして”ハサップ”」と表示されます。そのような表示がされるということは、検索キーワードからもハセップよりはハサップの方が圧倒的に多いということになります。

また、厚生労働省のホームページにはHACCP(ハサップ)という表記があること、また、農林水産省もハサップという呼称を用いていることから、日本の官公庁の呼び方はハサップと読むところが多いという状況です。

各国の導入状況

米国、UE、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾とその他にHACCPを導入している国は多く、食肉及び水産食品の輸出に関するHACCP等に係る施設認定等要件があるので、日本から食品を輸出するためには、輸出先国が求めるHACCPに対応することが必要です。

食品の製造・流通がグローバル化している今、食品の安全性を向上させていくことが世界の各国・地域での共通の課題となっています。

〇フードチェーン全体での食品の安全管理
〇科学的根拠に基づく判断・対応
〇工程管理を重視し食品事故を未然に防止

に重点がおかれるようになっています。

まとめ

HACCPの読み方は、官公庁で使用されている「ハサップ」を使用すると間違いないでしょう。ただし、企業においては「ハセップ」や「ハシップ」と呼ぶ方もいらっしゃいますが、間違いではないので、そこは追求しなくても問題はありません。

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
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