HACCPの手法とその実施方法  

HACCPは、食品安全管理のための一連の手法です。食品製造や加工業界で広く採用されており、食品の安全性を確保するためのシステムです。今回は、HACCPの手法とその実施方法についてご紹介します。

 

目次

1.危害の分析

2.至適管理ポイント(CCP)の特定

3.CCPの監視と制御

4.記録の保持とトレーサビリティ

5.まとめ

 

1.危害の分析

HACCPの第一段階は、危害の分析です。

初めに、製造または加工する食品のプロセスを詳細に特定します。原材料の受け入れから終製品の出荷まで、全体のプロセスを把握します。

次に、危害の特定です。各ステップで発生する潜在的な危害を洗い出します。例えば、微生物汚染、物理的な異物混入、化学物質の残留などが考えられます。

そのうえで、危害の評価をします。各危害の深刻度と発生確率を評価します。これにより、最も重大な危害に対して優先順位を付けることができます。

 

2.至適管理ポイント(CCP)の特定

CCPは、危害を制御するための重要なポイントです。

製造プロセスの流れを詳細に理解しましょう。原材料の受け入れから貯蔵、調理、冷却、包装など、各ステップを把握します。

次に、CCPの特定です。危害を制御するためのポイントを特定します。これには、温度、時間、pH値、殺菌処理などの要素が関与する場合があります。

そのうえで、各CCPに対して設定基準を定めます。これは、危害を制御するための目標値や基準値です。例えば、必要な温度や処理時間を設定することが含まれます。

 

3.CCPの監視と制御

CCPを監視し、制御するための手順を確立します。

  • モニタリング: CCPを定期的に監視します。温度計やpHメーターなどの適切な機器を使用して、目標値に達しているかどうかを確認します。
  • 記録の作成: モニタリングの結果を正確に記録します。異常値や問題があった場合には、すぐに対処するための証拠となります。
  • 是正措置: 監視結果に基づいて、問題が発生した場合には適切な是正措置を講じます。例えば、温度調整、機器の修理、プロセスの見直しなどが含まれます。

 

4.記録の保持とトレーサビリティ

HACCPの実施には、記録の保持とトレーサビリティが重要です。

HACCPの実施に関連するすべての記録を保持します。これには、CCPのモニタリング結果、是正措置の記録、トレーニングの履歴などが含まれます。

そのうえで、製品のトレーサビリティを確保します。原材料の供給元や製品の出荷先を正確に追跡し、万が一の品質問題が発生した場合に素早く対応できるようにします。

 

5.まとめ

今回は、HACCPの手法とその実施方法についてご紹介しました。

危害の分析、CCPの特定、監視と制御、記録の保持とトレーサビリティのステップを遵守することで、食品の安全性を確保し、消費者の健康を守ることができます。食品製造や加工業界では、HACCPの実施が法的に要求される場合もありますので、関係者は適切なトレーニングと知識を持つことが重要です。

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