中華麺の栄養成分

中華麺は非常にシンプルに造られています。それ故にスープに合うようこだわる店主さんも多いのです。お客様に提供する中華麺ですから、どのような成分から構成されているのか気になるでしょう。今回は、そのような中華麺を栄養成分からみていきます。

■総カロリーと三大栄養素
中華麺も細麺から中太麺、極太麺など様々です。今回は、市販で売られている中太麺をサンプルとして、店頭でよく提供される麺の量150gを基準に、茹で上がりの状態で算出しています。

◎エネルギー:224キロカロリー
◎タンパク質:7.35g(29.4キロカロリー)
◎炭水化物:43.8g(175.2キロカロリー)

体格で基礎代謝量に差が出るため、あまり正確な数値ではありませんが、成人の摂取カロリーは1800~2200キロカロリーとされています。カロリーとは「1gの水の温度を14.5℃から15.5℃に1℃上げる場合に必要な熱量」を意味します。

食品のカロリーではその食品を完全に燃やし、その熱で上がった水の温度をカロリーに換算します。

■主成分
今回、主成分を算出するにあたり、流通・保存・調理過程におけるビタミン・ミネラルの含有量の損失については、考慮していません。

◎ビタミン
・ビタミンE:0.15㎎
・ビタミンB1:0.02㎎
・ビタミンB2:0.02㎎
・ナイアシン:0.3㎎
・葉酸:4.5㎍
・パントテン酸:0.38㎎
・ビオチン:0.75㎍

◎ミネラル
・ナトリウム:105㎎
・カリウム:90㎎
・カルシウム:30㎎
・マグネシウム:10.5㎎
・リン:46.5㎎
・鉄:0.45㎎
・亜鉛:0.3㎎
・銅:0.08㎎
・マンガン:0.27㎎
・セレン:25.5㎍
・モリブデン:7.5㎍

◎脂肪酸
・脂肪酸飽和:0.21g
・脂肪酸一価不飽和:0.08g
・脂肪酸多価不飽和:0.47g
・脂肪酸総量:0.75g
・脂肪酸総量:0.75g
・n-3系多価不飽和:0.03g
・n-6系多価不飽和:0.44g
・18:1オレイン酸:78㎎
・18:2n-6リノール酸:435㎎
・18:3n-3α-リノレン酸:24㎎

◎その他
・食物繊維:1.95g
・食塩相当量:0.3g

栄養成分で、特筆すべき栄養素が「セレン」「モリブデン」となります。セレンは活性酸素を抑える抗酸化酵素や、抗酸化に働くビタミンCの再生を促す酵素の構成成分となり、活性酸素による害を減らすのに役立ちます。

また、モリブデンは尿酸の代謝をはじめとするいくつかの酵素の構成成分となります。尿酸は、老化して壊れた細胞の老廃物の一種です。

ただし、中華麺は炭水化物と脂質の成分が多くなることから、取りすぎにも注意が必要です。

■まとめ
中華麺はかん水が使用されているので、アルカリ性になるので消化自体はあまり良いとは言えませんが、よほど食べ過ぎたりしなければ問題ありません。このように、成分を確認してみると、偏食しない限り栄養素が偏って健康上問題ないという点がご理解いただけたと思います。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。
公式サイト
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