中華麺を活かしたジャージャー麺でテイクアウト需要の波に乗れ!

近年の社会情勢でテイクアウト需要が高まる中、こだわりスープで顧客を得てきたラーメン店は苦境に立たされているようです。そこで視点を変えて、麺を活かした商品で販路拡大は可能でしょうか。今回は、テイクアウト需要に適応すべく中華麺を活かしたジャージャー麺について紹介します。

テイクアウト向きの商品とは

ラーメンは店で食べる状態に比べて大きく品質が落ちるため、テイクアウトには向かない商品と言えます。逆に品質低下が少ない商品がテイクアウト向きと言えるでしょう。さて、今回紹介するジャージャー麺はどんな料理で、テイクアウト向きと言えるでしょうか。

ジャージャー麺の由来

炸醤麺(ジャージャンミェン)の由来は諸説あり、明王朝終盤に利便性の高い軍用糧食として開発された「汁なし麺」が起源とされています。発祥の地は農民反乱があった北部の山東省で、その後に中国全土に拡散し家庭料理として定着したと考えられています。

ジャージャー麺の特徴

当時の麺料理は、スープと一緒に煮込むのが一般的でした。利便性を求めた結果、少ない材料で簡単に調理でき、日持ちするという特徴ある料理となりました。豚ひき肉や細かく切った豚肉を豆味噌や甜麺醤で炒めた肉味噌の炸醤を、茹でた麺に乗せたのが原型とされています。

中国には麺の製法がいくつもありますが、炸醤麺では「きしめん」に似た麺が使われています。延ばした生地を包丁で切った切麺を使うのが特徴で、平たく太さがあります。炸醤=肉味噌を使うといっても「みそ味」ではなく、塩味となっています。

国境を越えて根付いた各地のスタイル

炸醤麺が韓国に伝わると「チャジャンミョン」へ派生し、甜麺醤の代わりにチュンジャン(春醤)という黒味噌とカラメルを使用した甘い味付けが定着していきました。台湾では豚そぼろ肉が使われ、ネギや香菜を添えるスタイルが一般的となっています。

日本ではジャージャー麺と呼ばれて、炸醤に筍や椎茸などを加えた甘辛の味付けが多くみられます。キュウリや白髪ねぎ・茹でたチンゲン菜やモヤシが添えられ、複雑な食感が楽しめる料理となっています。中華料理店から広まったと考えられており、その多くで中華麺が使用されています。

近年では、コンビニエンスストアなどでも販売され、レトルトソースも市販されています。中華麺以外のそうめんやうどんを使ったレシピも人気となっており、岩手県の郷土料理である「盛岡じゃじゃ麺」は、中華麺ではなく専用のうどんのような平麺が使われています。

オリジナルのアレンジが可能

ジャージャー麺とは肉味噌をかけた麺料理で、味付けや添え物などが国や地方によって様々であることが分かりました。自店のこだわり食材を活かしてオリジナリティを表現することも可能で、ラーメン店ならではの煮玉子やチャーシューを添えれば華やかになります。

また、汁なし麺という特徴をいかして品質を落とすことなく、テイクアウトのメニューとしても最適なものといえるでしょう。

まとめ

この機会に販路拡大を目指して、専門店ならではの中華麺を活かした新商品開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。新商品の提供は、店内飲食を楽しむ顧客満足度も向上すると言えるでしょう。テイクアウト需要の波にも乗り、生き残る活路になることを願うばかりです。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
http://www.kannoseimen.com/