ラーメンの塩分摂取量を少しでも減らす方法

日本のラーメン

味の濃いスープがしみ込んだ麺とたっぷり乗った具がおいしい、ラーメン。
麺の口当たりも良くて、ついついたくさん食べてしまう人も多いのではないでしょうか。
美味しいラーメンに欠かせないのが、中華麺。
日本で初めての中華麺が作られたのは1480年代と言われていますが、実際に多くの人に「ラーメン」として食べられるようになったのは、開港により日本に移り住む外国人が増えた1860年ごろでした。
その後、1890年代ごろから中華料理が流行り、陳平順(チェン・ピンシュン)氏により長崎ちゃんぽんも考案され、日本での中華麺の需要は高まっていきました。

中華麺の塩分

現代では多くの人に親しまれているラーメンですが、一食あたりの塩分が高いことから、頻繁に食べると高血圧などの健康上の問題を引き起こすとも言われています。
ラーメン1食あたりに含まれる塩分量は6g前後。これは、厚生労働省が推奨する1日当たりの塩分摂取量(男性8g、女性7g)と2gの差しかありません。
また、「高血圧学会」が推奨する塩分摂取量は6gなので、それを基準にするとラーメン1杯を食べただけで1日の塩分摂取量に達してしまうということになります。
そのため、「麺と具は食べてスープは残す」という人もたくさんいますが、塩分は実は中華麺そのものにも多く含まれています。
理由は、麺の作り方にあります。
麺の材料である小麦粉と水が合わさると、「グルテン」という成分ができるのですが、これが麺の弾力を出しています。
さらに塩を加えてこねることで、より弾力が増し、コシのある麺になります。
麺のあの食感は、グルテンと塩分によるものだったんですね。

ラーメンのヘルシーな食べ方

ここまで「ラーメンは塩分過多になりやすい」という話を書いてきましたが、だからと言って今後はラーメンを食べない!と言うのは寂しいですよね。
ということで、塩分過多になりにくいラーメンの食べ方を調べました。

生中華麺のラーメンを食べる

生中華麺の特徴として、茹でると塩分が約1/3まで減少するというものがあります。
インスタントではなく、生中華麺のラーメンを食べるようにすると、少しは塩分を抑えられそうです。

スープ・麺と塩分の摂取量の関係を考える

「塩分を取りすぎないためにラーメンのスープを残す」というのはよく聞く方法ですが、麺の種類やスープを残す量によっても塩分の摂取量は変わってきます。
スープをどれくらい残すのかで塩分の摂取量が変わってくるということは想像がつくと思いますが、麺の種類も関係しているのはなぜでしょうか。
その理由は、麺の種類によってからむスープの量が違い、必然的に塩分の量も変わってくるためです。
麺一口分にからむスープの量を比較すると、一番多い順にストレート麺(細麺)、ストレート麺(中太麺)、ちぢれ麺(中太麺)、ストレート麺(太麺)となります。
塩分のことを考えるなら、この中から、スープがからみにくい麺を選んで少しでも塩分を少なくするというのも一つの方法です。
お店を開く場合は、一番スープが絡みにくい「ストレート麺(太麺)」もメニューの選択肢に入れておくといいかもしれません。

最後に

今回は、ラーメン・中華麺の塩分についてまとめました。
塩分が多い料理として有名なラーメンですが、使う麺で少しは塩分を減らすことができます。
この他にも、食べ合わせも工夫すれば、健康的にラーメンが食べられるのではないでしょうか。