ラーメン店の開業費の決め方

6年以内に85%のお店が廃業すると言われるラーメン店。繁盛すればその限りではありませんが、リスクの伴うものだということを理解しておいた方が良さそうです。しかし、開業の段階でそのリスクを最低限に抑えることができます。では、その開業にはどの程度の費用が掛かるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

安定した経営をしていくためには

開業費については1,000万円など諸説ありますが、長期的に安定して経営していくためには1,700万円は用意しておく必要があります。

1,700万円は約20坪のお店を想定していますが、これはバーや居酒屋でもこの程度の坪数を必要としている広さです。

冒頭でも述べました通り、勢いで始めてしまった場合を含め、開業から6年で実に85%のラーメン店が廃業に追い込まれています。しかし「味に自信がある」といった感覚的な開業ではなく、しっかりと現実を見据えて開業すれば、安定した経営が可能です。

では、1,700万円の内訳について見ていきましょう。

運転資金の内訳

安定的な運営をしていくためには、開業から6ヶ月分の運転資金を用意しておく必要があります。以下その内訳です。

・6ヶ月分の家賃:180万円
・礼金、仲介手数料:60万円
・家賃6ヶ月分の保証金:180万円
・厨房、空調、テーブルなどの内装工事:500万円
・水道光熱費6ヶ月分:60万円
・材料費6ヶ月分:100万円
・人件費6ヶ月分:300万円(社員2名、アルバイト1名)
・食器、家具、備品:60万円

以上の合計で、1,440万円ですが、保険や券売機、固定電話、制服などを追加すれば、1,700万円ほどになります。

ここで、勘のいい方なら気づかれたかもしれませんが、麺の費用はどこに含まれる? と思われたかもしれません。自家製麺で麺を提供する場合、これに製麺機300万円が追加されます。製麺機はあれば良い、というわけではなく、それを操作する人件費もかさんでいきますので、合計して2,000万円を軽く超えてしまいます。

麺は製麺所にオーダーするという常識

繁盛しているラーメン店の多くは、麺を製麺所でオーダーしています。その理由は、製麺所は「麺のプロ」であって、自家製麺以上のクオリティを難なく乗り越えているからです。もし、自家製麺に頼った場合、先にも挙げました通り、製麺機で300万円、それを操作する人件費、衛生管理費など、膨大な費用が掛かってしまいます。

菅野製麺所では、HACCPの衛生管理法に従い徹底した食品管理をおこなうだけでなく、500種類以上の麺を製造しています。また、麺をお店との共同開発で製造することも可能です。

製麺に取られる時間と労力を、スープの開発に回すことで、よりニーズにあったラーメンを提供することも可能になります。麺は製麺所にオーダーするということは常識になっています。

まとめ

ラーメン店の安定的な経営を目指すのであれば、感覚的に始めるのではなく、しっかりとした計画性が肝要です。そのためには開業から6ヶ月程度の資金を用意しておく必要があります。また、麺を製麺所にオーダーすることで、初期費用、運転資金を抑えられるだけでなく、よりニーズにあったラーメンを提供できるということも見てきました。繁盛店を目指して、スタートアップをしてみてください。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
http://www.kannoseimen.com/