飲食店を開業したいと思う方は、たくさんいると思いますが、実際にお店をオープンさせるまでの手順がわからない方が多いでしょう。まずは、どんな店舗を開業したいのかが決めることから始めて、開業の手順を紹介していきましょう。
■どんな店舗を開業したい?
一口でいうと「中華の専門店をやりたい。」とか「東京風ラーメンをオープンしたい。」など始まりは単純なものかもしれませんが、調理人の方やサービス専門で従事する方にとっては、最大の目的は、自分のお店を開業したいということでしょう。
その店舗を現実的なものにするには、具体的な設計図が必要となってきます。これを「事業コンセプト」といいます。「何の為に、何のお店を開くのか、いつどこでオープンするのか。どれだけの売り上げを目指すのか。開業する意味はあるのか。」などのコンセプトとなるものを文字に書きだしたり、日時を表したスケジュール計画表などを作ることから始めます。
■目標を定めた事業計画作り
「中華料理店」などの店舗開業を目指すことが決まったら計画に必要な項目を挙げていき、その項目に従って準備を達成していきます。以下の計画は、できれば1年以上かけて準備する必要があります。
◎コンセプト&事業計画(半年から1年以上前に用意する)
先に述べたように、「どんな店をやりたい」のかを具体的に計画していかなければいけません。開業する店舗によって場所やターゲットが異なってくるので、事細かな設定と準備内容が決定しておくことで、開業の日にちが逆算できることになります。
◎物件探し(すぐには見つかるものではないが、事業計画が出来てからが良いでしょう)
実は、店舗探しは時期によっては、すぐに見つかるものではないのです。だからといって計画前に店舗を確保するには、資金確保のうえでリスクが大きいでしょう。事業計画が決まったうえで店舗が決定すれば、開業は内装などの工事の終了によって合わせることができます。
◎資金調達(自己資金だけで足りない場合は金融機関の融資計画が必要。約3か月はかかる)
貯金があっても資金不足の場合は、金融機関に融資の申し込みを行いますが、借入するオーナーが他の収入がないなど、この事業だけの為に準備するには、金融機関が融資を回収できると納得できるような事業計画が必要です。
審査には1~2か月かかり実際の融資は3か月ぐらいをみています。
◎店舗の改装工事(3か月から半年はかかる)
店舗の契約が完了したら飲食店専門の業者と綿密な打ち合わせを行い、調理関係や水回りは後々の不具合が生じないように調理室は使用器具の設置サイズなどは特に気を使いましょう。
排気や排水やトイレなどは、保健所や消防署の認可に適合しなければなりません。
◎メニューや営業形態の設定(物件探しの前に決めるコンセプトの1つ)
メニューはコンセプトの一つなので、オーナー・シェフでないのならば、料理人は半年や1年前までに最初に決めるべきパートナーです。店舗の評価は、まずは、確かな腕前があってこそです。
◎人材管理(求人・教育などは、開業3か月以内に準備しお店の完成度を高める)
お店は、料理人だけでは決まりません。いくら味が良くても、接客がおそまつでは、集客は減る原因になってしまいます。少なくとも1~2か月は社員教育が必要です。接客の責任者がいれば、オーナーの片腕となるべき人物に育てましょう。
◎集客や告知・販売活動など(1か月まえには用意したい)
オープンが確実なものとなれば、今後は、オープンの告知や集客の為のチラシなどやSNSを使った販売活動などの営業に力を入れましょう。
◎各種・手続きの届け出(保健所や消防を管理する地域への届け出は、1か月前に用意する)
保健所への手続きには、地域の商店街への協力も必要となる場合もありますので、地域の組合には参加するのが必須の場合もあります。消防署への届け出は、非常口や火災報知機の整備、ハザードマップや、不燃性のカーテンなどの使用など前もって完備しましょう。
◎オープン(開業日は不具合がないように、前日までに関係者だけのプレ・オープンでテストした方が良い)
開業の当日は、練習どおりいかない場合もあります。準備は完ぺきにいっても、実際の営業では不具合や問題点が出てくることが多々あります。そうならないように、できれば、関係者や知人などによるプレ・オープン(営業の前日イベント)が実践なみの練習になるでしょう。
■まとめ
開業の為には綿密な計画が必要ですが、完ぺきに準備するには、開業の手順を把握することで完成に近づけることができます。
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