長い歴史を経て「生パスタ×トマトソース」誕生

パスタを扱うお店では、王道といえる生パスタとトマトソースの掛け合わせですが、材料となる小麦粉やトマトは知れば知るほどに奥が深く、そのレシピは店主が手を加えるとオリジナリティを発揮します。

生パスタの歴史

その歴史には諸説ありますが、395年ローマ帝国は東西に分割、476年に西ローマ帝国は滅亡を迎えます。そのころ、国民は、質素な食生活をおこなっていたようで、小麦粉をこねたものを丸めてスープで煮た、「ニョッキ」や詰め物系パスタの「トルテリーニ」が誕生したとされています。

当時、小麦粉を水で練ったものを「マッケローニ」と総称していたようで、これは、現代の「パスタ」という呼び方と同じような捉え方となるでしょう。

パスタが日本に初めて登場したのは、幕末の横浜外国人居留地だったといわれています。明治時代になると輸入パスタが一部の愛好家の間で食されることになるのですが、まだ一般の人には手の届かないものでした。1955年、日本マカロニがマカロニを発売したことで、1955年は「マカロニ元年」と呼ばれています。

それから時代が移り変わり、1980年後半から1990年にかけて、イタリアンレストランの出店が目立つようになり、「生パスタ」を一般の人々が食することになります。

トマトソースの歴史

トマトの起源にはさまざまな説があります。中でも有力なのはペルーで発祥したトマトが10世紀ごろにメキシコに伝えられ、そこで栽培化されたという説です。メキシコから世界各地へ広まったトマトは当初、観賞用として栽培されていました。

そのころは、毒があると長きにわたり信じられていたのですが、1592年にスペイン人の植物学者がトマトの毒性を否定し、植物としての価値を見いだしたのです。

それから100年後の1692年にナポリのアントニオ・ラティーニという料理人が自身の著書で「スペイン風トマトソース」として紹介されたのが、最初のトマトソースであったといわれています。

トマトソースのベース

トマトソースをベースにしてミートソースやナスをトッピングしアレンジしたりと、その可能性は限りなく広がります。しかし、肝心のトマトソースがおざなりになってしまっては良いレシピには至りません。

トマトソースは、トマトとじっくり炒めた玉ねぎ、にんじん、セロリの旨味が濃縮されたソース。シンプルがゆえに、材料選びや作業工程には手間と時間をかけたいものです。

野菜の甘さを引き出すためには、「粗塩」を使うことや、味に深みを出すためにハーブ(バジル)を使う、火を止めるタイミングも見極めることも重要になります。

まとめ

最近ではコンビニでも生パスタが使われた商品が販売されています。このように一般にも定着してきた生パスタですが、その歴史は長く、古より親しまれていることがわかりました。これからもお客様の志向に合わせたレシピで、長きにわたり愛されメニューを開発したいものですね。

菅野製麺所では、オリジナリティ溢れる生麺を製造しています。あらゆる調理方法にも対応できるように創意工夫がなされています。必ず満足できる麺に出会えると思います。新店開業にも菅野製麺の製品をご検討ください。

公式サイト
http://www.kannoseimen.com/