生パスタのペペロンチーノ。茹で汁にポイント

【はじめに】
パスタには、大きく分けてオイル系とトマト系のソースがあります。
その中でオイル系パスタの代表格といえば、やっぱりペペロンチーノですよね。
ガーリックたっぷり。香ばしいかおりが食欲をそそる。今回は生パスタのペペロンチーノについてご紹介します。

【オイル系パスタを美味しく作りましょう♪】

本来水と油は混ざりません。ところがオイル系パスタソースは絶妙に混ざり合っている。その秘密はパスタの茹で汁にあります。パスタの茹で汁には、乳化作用のあるでんぷんとグルテンが含まれているので、混ざり合わなかった水と油がしっかり混ざり合ってまろやかなパスタソースへと変身するのです。

乳化の工程とは、フライパンで温め油にガーリックの香ばしいかおりを移したら、そこのスライスタイプの唐辛子を入れます。火加減に注意しながら唐辛子が色づいたら、生パスタの茹で汁を加えます。パスタソースは一度に2人分までがちょうど良い量なので、茹で汁は50ccほど入れ、様子を見ながら少しずつ加えていきます。加熱しながらフライパンをゆすり、空気を含ませると乳化が始まります。

するとトロッと白濁したパスタソースが出上がります。ソースが出来たらすぐにパスタ麺を投入し、しっかりとソースと麺が絡むように、フライパンをあおります。なぜ熱いうちにかと言いますと、ソースの乳化の効果は温度が下がるとなくなり、水と油が再び分離してしまうためです。ちなみに、パスタが出来たら早めにお召し上がりになることをおすすめします。

オイル系パスタは、出来上がった後でも温度が下がることで乳化の効果が取れてしまうからです。「でも、料理は楽しくゆったりいただきたい!」そんな時は、バターかチーズを加えることで乳化を保たせることができます。

【ちょっと余談ですが・・・】

パスタ麺を茹でるときに昆布だしを使うと、パスタ麺が昆布の旨味成分グルタミン酸をたっぷり含むことで、昆布の粘り成分(増粘多糖類)である乳化作用がパワーアップします。意外なことに和風な感じが前面に出ないため、魚介パスタにとってもよく合います。

【まとめ】

生パスタ麺は水分を含んだ麺で、パスタソースの旨味成分をたっぷりと吸ってくれます。
また、乳化させたパスタソースは冷めると再び水と油に分離してしまう南端がありますが、生パスタ麺は冷めにくいので、ペペロンチーノなどのオイル系パスタソースにぴったりです。簡単に作れますので、お好みの具材を加えて楽しみましょう!