冷凍食品の再冷凍ってOKなの?再冷凍の注意点について

冷凍食品は私たちの食生活の中でなくてはならないものになってきており、冷凍食品の扱い方や正しい情報を取り入れることは大切なことかと思います。その中でも今回は冷凍食品を一旦解凍して再冷凍する際に注意すべきポイントについてまとめてみました。

【そもそも冷凍食品を再冷凍してよいのか?】

結論から申し上げますと冷凍食品はその食品の開封、未開封にかかわらず再冷凍することはNGとされています。
その理由としては、再冷凍すると食品の細胞構造までも破壊されてしまい食品の栄養の質も低下してしまうという点が挙げられます。
冷凍食品は食品を生産する業者が一旦冷凍する際、-40℃以下で瞬時に冷凍して凍結による細胞組織の破壊が極力抑えられる様にしています。それにも関わらず再冷凍してしまうと味の低下は避けられません。
また、一度解凍されてしまうと、その解凍された時の温度がもし5℃以上だった場合、雑菌などが繁殖する恐れがあり衛生面などから考えても再冷凍することはよろしくないと考えられています。

【特に再冷凍してはいけない食品】

ここでは3つの再冷凍には特に適さない食品についてご紹介したいと思います。

1. 加熱していない高タンパク質の食品
肉類や海鮮類の高タンパク質の加熱されていない冷凍食品を調理したうえで再冷凍するのはまだよいのですが、これらの食品を解凍して再冷凍する場合などは5℃以下であるという条件のもとで解凍されたとしてもあまりお勧めできません。

2. アイスクリーム
冷凍庫などから取り出されて溶けてしまったものを再冷凍しても食感、味は元に戻りませんのでやめたほうがいいでしょう。

3.残り物のおかず
煮込み料理やパスタ、ホットパイなどはまだよいですが家庭などで調理された食品で再冷凍するのはやめたほうが良いと思います。なぜなら2度以上解凍すると食品が傷みはじめるからです。

【再冷凍しても大丈夫なケース】

基本的に冷凍食品の再冷凍は控えたほうが良いとされていますが、冷蔵庫などで5℃以下の環境でゆっくりと解凍された食品などは再冷凍しても比較的安全です。再冷凍する際のコツとしては①鮮度の高いうちに冷凍すること、②小分けにして冷凍すること、③アルミのトレーに乗せて冷凍すること、の3点が挙げられます。

【まとめ】

いかがでしたか?食品を再冷凍する際に知っておくべき点を簡潔にまとめてみました。ゆくゆくは技術が進歩しどんな食品の再冷凍も可能になるときが来るかもしれませんが、現状では冷凍食品の再冷凍があまりお勧めできない理由がお分かりいただけたと思います。一読して参考にしていただけたらと思います。