中華麺によるジャージャー麺の中華風と韓国風

ジャージャー麺は、元々は中国の家庭料理として出来たものですが、韓国との交流が深まる事で、日本では韓国風がなじみの深い料理になっています。今回は両方とも専門店があるので、中華麺によるジャージャー麺の種類として中華風と韓国風について紹介しましょう。

ジャージャー麺のルーツは中国

韓国ドラマの影響が大きくて、韓国風のジャージャー麺の事を思い浮かべてしまいますが、味と材料に大きな違いがあるのです。ジャージャー麺は、炸醤麺=ジャージアンミエンが発祥となっています。台湾でも人気料理として大衆的な価格で、ファストーフードとして大衆に好まれている料理です。

中国の家庭料理として主に中国北部から広まっており、今では台湾や韓国、日本でもおなじみとなっています。豚ひき肉を甜面醤(テンメンジャン)で炒めて作った味噌に中華麺を絡めた料理です。甜麺醤は、甘辛くて黒や赤褐色の色の味噌です。

韓国風のジャージャー麺

韓国でも人気の高い中華料理というよりは、韓国独自のスタイルによって確立された料理になっていますので、韓国料理と言っても良いでしょう。大きな違いとなるのは、「チャジャンミョン」と呼ばれており、使用される味噌は黒味噌を使用していて、中華風が茶色の味噌に対して真っ黒な見た目となっています。中華風が甘辛い味付けに対して、韓国風は甘さの強い印象を与えています。

調理自体は似通っており、ネギや豚ひき肉をフライパンで炒めて黒味噌・酒・醤油・生姜汁・砂糖などを入れて、水溶き片栗粉でとろみを付けます。ゆで上げた中華麺を水で洗い流して麺をひきしめて、炒めた味噌のソースを乗せます。

日本でのジャージャー麺

日本での調理方法は甜麺醤や豆板醤を加えるのが一般的で、味付けとしては甘塩っぱいピリ辛の味付けになっています。炸醤麺(ジャージアンミエン)から派生した調理で岩手県の「盛岡じゃじゃ麺」が有名になっており、これが日本風のジャージャー麺と言う場合もあるのです。平打ちのうどんのような麺の上に、肉味噌、きゅうり、ネギを乗せるスタイルになっており、岩手のご当地グルメでもあります。

岩手で発祥となった店舗の店長が、満州で過ごしていた時代に食べた炸醤麺を日本風に味付けされていますので、中華風の味付けとは若干異なるようです。

日本のコンビニで発売されているジャージャー麺の方は、砂糖などを用いた甘みと塩分の両方で味付けされており、唐辛子や豆板醤などで辛めにしている味付けは、香港式のスタイルです。見た目は、冷やし担々麺の印象です。

味付けの変化を楽しむ

〇マイルドな味付けには、卵の黄身を絡ませると、こってりとした濃厚な味が、塩気や辛みを抑えてマイルドな食感を与えてくれます。

〇刺激やインパクトを求める場合には、味噌を加えたり、刻んだ唐辛子をフライドチップにして加えたりと自分の好みで食べるのもジャージャー麺の楽しみ方です。

まとめ

ジャージャー麺の中華風と韓国風について紹介しましたが、どちらにしても中華麺を美味しく食べる方法に違いはないのです。それぞれの味の違いや好みに合わせた食べ方によって、ジャージャー麺のこだわりが1つでない事がわかります。ラーメン専門店でも、ジャージャー麺を扱うお店もあるので、味比べをお楽しみ下さい。

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