生パスタを表現する”もちもち”について

インターネットのコトバンクで探してみると、大辞林 第3版の解説では”もちもち”は「主に食品についていう腰が強く、弾力性のあるさま。(〇〇したうどん)(〇〇感)」となっています。生パスタの食感はまさにその通りといえるお店が多く、生パスタの特徴ともいえるでしょう。

もちもちの語源

「もちもち」は、主に弾力のある柔らかいものを表現する際に使われる擬音のひとつです。語源は食べ物の「餅」で、同じく柔らかいものを表現する「ぷるぷる」や「ぷにぷに」などと比べると、餅のように伸びのある弾力をもったものに使われることが多くなります。

日本ではなぜもちもちが流行るのか

食感とは、食品を食べたときに口の中で感じる感覚のことで、おいしさの重要な要素を占めているといっても過言ではないでしょう。その食感の中でも、もちもち感は時代を経ても親しまれています。

それを代表する食品で”タピオカ”が注目を浴びています。タピオカのもちもち感は、バブル期を迎えた頃、爆発的に人気となりました。それから20年を経過した2019年、また、タピオカのもちもち感は人気を博しています。

「もちもち」をうたった生パスタが登場した頃には「もちもち」という言葉はパンや、ドーナツなど頻繁にみられるようになっており、市場調査によれば、2010年から2012年にかけて3年間、最もおいしそうと感じた食感についての言葉は「もちもち」です。

日本人はもともと、「もちもち」とした粘りのあるものが好きな民族で、生パスタの「もちもち」という食感も受け入れられました。なぜ「もちもち」が好まれるのかというと、それは、日本人が粘りの強いご飯や餅を食べることと関係があるようです。

生パスタのもちもち感

生パスタのもちもち感は、乾燥させたパスタでは味わうことができません。なぜなら、乾燥パスタは「アルデンテ」といわれる、中心部に歯ごたえがある、口の中でほろほろと崩れる状態が魅力で、生パスタのようにもちもち感を追求して製造されていないからです。

そもそも、生パスタを作る工程には”乾燥”がありません。材料をこねて仕上げる生パスタに対して、乾燥パスタは材料を混ぜてこねた後、空気を抜きながら乾燥させます。「乾燥」させるのと、させないのでは「もちもち」という食感にも大きな違いが出てきます。

生パスタのもちもち食感の理由は、乾燥パスタに比べて茹でる前から水分を含んでいるため、中心部にも水分が含まれていることになります。中心部から外側に向けての緩やかな水分が、生パスタのもちもち食感を生み出しているのです。

まとめ

もちもち感のある生パスタは、パスタを提供するお店では人気メニューのひとつではないでしょうか。日本人から定評のある食感である「もちもち」な生パスタは、ソースの絡みも良いことで、乾燥パスタでは実現できない食感をもたらすことができます。

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